受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田中学校

見つからなかったやる気スイッチ

W.Kさん お子さんの名前 Kさん

 2月1日、試験会場に向かう息子の小さな背中を見送りながら4年間のことが思い出され、涙が止まりませんでした。たくさんの先生と一緒に通ったお友だちに感謝の気持ちでいっぱいです。我が家の体験が少しでもお役に立てば幸いです。
◆志望校選び
 たくさんの文化祭に足を運び、息子の心が特に動いたのが早稲田中学校と海城中学校でした。(お兄さんたちがとにかく紳士で親切だった) ただ、目標は高く設定しないと成績の維持は難しいと思い、家から近い麻布中学校も入れた3校を我が家では志望校群として掲げました。
◆成績推移
 3・4年生は順調でしたが、5年生で学習量が増えるとクラスが落ち、きつい1年間でした。伴走をやめると成績が下がるので、土日はひたすら一緒にテキストをこなし、6年生になると最上位ブロックに落ち着きました。夏前の模試では志望校3校とも70%~80%の判定となり、「行けるかも」という雰囲気になったのもつかの間、夏期明けに4クラス落ち、そう上手くはいかないと実感しました。クラス落ちした息子はやる気をなくし勉強も嫌がるようになったので、先生方に息子を励ましていただくようお願いしました。息子の長所も短所もご存じの先生方からのアドバイスは最後まで息子の励みになり、最後のマンスリーでクラスを戻すことができました。
◆過去問
 なかなか合格点に届かず、志望校との問題の相性も心配しました。相性の良い学校を併願校とし、自信をなくさないようにしました。また、過去問と同じ問題は出ないと割り切り、一通り過去問をこなした後は模試のやり直しに注力しました。
◆1月の過ごし方
 学校別サピックスオープンで間違えた問題を集めたノートを解きなおし、弱い単元はテキストに戻るという作業を繰り返しました。
◆質問教室
 4年間行きたがらなかった息子でしたが、最後の授業日に先生にお願いして質問教室に連行してもらい苦手単元をおさらいしてもらいました。帰宅して「よくわかった! また行くよ!」という息子に、最後の授業だったんですけど…と苦笑。
◆やる気スイッチ
 息子の自走スイッチはなかなか入らず、両親どちらかが伴走する勉強スタイルが長く続きました。面談で先生から「最後までスイッチが入らないお子さんもいますので、嫌がらないのであれば伴走してあげてください」と言われ、スイッチが見つからないこともあるのだと知り、最後まで一緒に走る覚悟をしました。朝が苦手な息子は1月になっても7時半の起床で、親の目がないと集中しない日々でした。自ら起きて黙って机に向かうようになったのは本番3日前でした!
◆実践してよかったこと

①問題文に線を引く(ミスを減らせました)

②模試で間違えた問題と解説を集めたノートを作成(類似問題が出ました)

③先生を頼る(親よりも効果大)


 やる気スイッチが見つからなくても大丈夫。受験日まで確実に成長しています。皆様に桜が咲きますように!

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