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最新中学入試情報
進学校 ▶ 筑波大学附属駒場中学校
親子二代の筑駒生を目指して
Y.Zさん ●お子さんの名前 Kさん
「筑駒に行きたい」。息子がそう言いだしたのは、小6の10月、筑駒の学校説明会の直後でした。筑駒OBである私は息子に関心を持ってもらおうと、小5の夏に筑駒を見せに行きましたが、息子は全く興味を示さず、妻も「筑駒卒は官僚や学者が多い」と否定的でした。筑駒OBの有名人は、新旧日銀総裁や新型コロナ対策の尾身さんなので、無理もありません。また、息子が5年生までは、区内で3位に入る少年野球チームに所属しており、年間120試合、土日祝日は終日活動だった為、筑駒を狙うのは無理だろうと私も諦めていたので、強くは勧めませんでした。
小6になると、それまで所属していた野球チームの人数が揃わず、さほど強くないチームへ移籍して活動時間が減った結果、サピックスでの成績が上がりました。しかし、依然として志望校は第一志望が開成で、筑駒は第二志望のままでした。
風向きが変わったのは小6の5月の保護者個別面談です。先生から筑駒を勧めて頂き、「あんな汚い学校」と言っていた妻が見方を改めました。息子も、小6の4月の第1回志望校判定サピックスオープンで筑駒の合格可能性が80%となったことで、少し気にかけるようになりました。
9月から土曜特訓でも志望校対策コースが始まりました。息子が、筑駒を目指す生徒は、一芸に秀でた面白い人が多いと気づいたそうです。このクラスのメンバーと説明会の中学生を見て筑駒を志望するようになりました。息子が筑駒を目指すようになり、私は嬉しい反面、遅過ぎるのではないかと思いました。第一志望だった開成と筑駒とでは入試問題の傾向が異なります。筑駒対策として、11月から日経新聞社説を読ませましたが、詩の対策は年が明けてからで、12月までは授業の復習に加え、模試と過去問に追われました。事実上、開成と筑駒をダブル第一志望としていた為、年内に両校の過去問は10年分ずつ解いています。最後の学校別サピックスオープンを開成80%、筑駒50%の合格可能性で終えました。
入試前の1月は学校を休んだ為、正月特訓以降の28日間で、サピックスの授業と復習を除き、1万分(167時間)の計画を組みました。開成と筑駒の二正面作戦とし、算数はSSの志望校対策プリントの復習、国語は詩の特訓(本来は灘中受験用)や筑駒対策の復習に毎日取り組みました。過去問の2回目も筑駒6年分、開成5年分を解き直しました。
筑駒受験日に発表された聖光学院には合格したものの開成は不合格でした。息子は筑駒に望みをつないでいましたが、私は開成がダメで筑駒に受かるわけはなかろうと正直諦めていました。5日の15時から筑駒の合格発表です。息子の受験番号を見つけた瞬間は信じられないというのが偽らざる心境で、親子3人で抱き合って喜びました。第一志望校に合格することができて、4年間の苦労が報われた気がすると同時に、最後までお世話になったサピックスの先生方に感謝しています。有り難うございました。
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