受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 開成中学校

夢に向かってコツコツと

H.Fさん お子さんの名前 Aさん

 開成中に憧れ、合格実績の一番高いサピックスに入室を決めたのは息子でした。そして最後まで第一志望は開成中でした。息子は自分で目標に向かって自ら勉強が出来るタイプでした。サピックスに入ってから一度も勉強を苦に感じたことはなかったそうです。
 3年間、クラスが安定していたわけではなく、わりと上下の移動が激しい方でした。だいたい国語か算数で失敗して下がっていましたが、その度に「次は必ず戻る!」と諦めずにコツコツ努力していました。私はクラスが上下する度に一喜一憂して、開成の壁は高いと不安になっていましたが、息子にとっては毎月のクラス分けテストは良い刺激になっていたようです。
 6年生になって土特、SSと始まり、最初は志望校別クラスになんとかしがみついていた状態でしたが、夏期講習辺りから成績も安定してきて上位クラスをキープ出来るようになっていました。夏休みは毎日10時間以上は勉強し、ペースに乗ってきたと思った矢先、11月のマンスリーテストでまたクラスが大幅に下がってしまいました。直前期で、さすがに焦り、すぐにサピックスに電話をしましたが、落ち着いて励ましていただき、教科毎の勉強のアドバイスもいただきました。先生のアドバイス通りひたすら頑張り続けました。SSのプリントは3回以上取り組み、国語は毎回授業後に必ず書き直しをしました。私も毎回文章を読み、息子の記述には一通り目を通し、先生のアドバイスや解答をきちんと理解して書き直せているか確認していました。算数・国語は大分これで出来るようにはなりました。
 冬期講習、正月特訓と受験が近づくにつれどんどん増えていくプリント、そして過去問と、どう進めたらいいか困ったこともありましたが、息子の勉強状況を常に確認し、テスト結果も踏まえながら毎日欠かさずやるべき事をホワイトボードに書きました。ただあくまでも目安です。毎回そのリストを見て不要なものはやらずに、優先順位もなるべく自分で決めさせていました。
 受験が始まり1月入試で栄東の特待に合格し、自信をつけてこのままいけるかと感じましたが、その後の渋幕の不合格を受けて、受験に絶対はないと受験の怖さを親子で感じました。しかしここからの息子は強かったです。どうしても開成は合格したいと必死に最後の追い込みをしていました。2月1日本番まで学力は伸びていたと思います。本番開成中へ向かう息子の姿を見て、結果がどうであれ無事にこの場に立て挑戦できることを誇りに思い、涙が出ました。
 無事に合格出来たのは、楽しい授業を提供してくださった先生方、クラスの戦友達のお陰です。辛いことも沢山ありましたが、親子で思い出に残る受験生活を送れたと思います。本当にありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ