受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

我が家の受験必勝法

K.Hさん お子さんの名前 Kさん

 子が受験勉強に向けてなかなかやる気にならないという悩みはどこのご家庭にもよくあることかと思います。我が家は子だけでなく親も一緒になって学習を進めていくことでこの悩みを解消していきました。
 中学受験の学習内容は難解ですが、新4年生からであれば親が初学であっても十分に理解できる内容であったと感じました。その中で我が家では、親子共に「分からないを持ち越さない」ことを目標として3年間の受験勉強に取り組んでいきました。1週間を1サイクルとして、親子共に塾の学習内容を理解していきます。子が塾や家庭学習で分からなかったことがあった時は、親が解説をしてその週の中で分からなかった内容を理解します。親が分からない場合は逆に子に解説をしてもらいます。親も子も分からない場合は、質問教室を活用しました。子が質問教室で内容を理解し、それを家で親に解説します。このようにすることで、親子共に学力を向上させることができました。
 また、この取り組みは学力を向上させることだけではなく、受験勉強のモチベーションを高める効果もありました。勉強を子だけがするのではなく、親も勉強をしている姿をみせることによって本人の意欲を上げることができました。うちの場合は、小学校のクラス内に中学受験者が少なく、1人で勉強をしていたら早々にやる気を失っていたと想像されます。身近に同じことを頑張っている人がいるという環境は重要です。
 夏期講習が終わり、志望校が決まった後は過去問を解き始めました。これも本人の競争意識を高めるため、2人で同時に同じ年度の問題を解くことをやりました。間違えたところや分からなかったところはお互いに教え合うことでより一層理解を深めることができます。しかし、うちは直前期に成績が振るわずクラスを一気に落としてしまいました。本人はこのままでは志望校に受からないのではないかと不安に思っていました。ここは諦めずに最後まで学習を続けることが大事です。親が諦めずに学習を続ける姿勢を見せることで、不思議と子もそれに乗ってきてくれます。最後のマンスリーテストやサピックスオープンの後は学力判定ができなくなりますが、毎週のSSでの模擬テストが徐々に良くなり本人も手応えを感じるようになっていきました。
 受験当日は、親子で想像した問題を出し合い試験会場に向かいました。雑談をする感覚でリラックスしながら頭の体操をすることができました。
 中学受験に際し、親子でどのように取り組めば良いか、お悩みのご家庭は我が家の方法を参考にしていただければと思います。最後になりましたが、裏で私達を支え続けてくれた妻には感謝しかありません。これもとても大事です。

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