受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 麻布中学校

受験の性質に気付けば大丈夫

M.Gさん お子さんの名前 Mさん

 「今日ね、大きいお兄ちゃん達が遊んでくれて、とっても楽しかったんだ!」
 幼稚園からの帰り道、息子が嬉しそうに話していたのを、昨日の事のように覚えています。幼稚園の裏手にある麻布中学校の生徒さん方が、家庭科の授業の一環として園に来て下さったのです。後日、園から配られたプリントにて生徒さん方の感想を拝見し、好奇心旺盛、素直で飾らない学生さん、という印象を持ちました。別の日には、明るい色に髪を染めたラフな服装の生徒さん方が、有栖川宮記念公園の坂を下った辺りを掃除しているところを見かけ、恥ずかしそうに、でも楽しそうに行っている姿を成長した息子に重ね、日常生活における大切な事を学べる学校で息子を学ばせられたら…と、淡い憧れを抱くようになりました。
 サピックスには2年生の秋から入室しました。4年生からクラスも増え、順調に上位クラスを維持していましたが、6年生に上がるクラス分けテストで、辛うじて上位クラスというところまで落ちてしまいました。慌てましたが、それまで余り気にしていなかった息子の成績について真剣に分析するようになり、息子の欠点に気付く事が出来ました。問題が解けない訳では無く、計算間違いだったり読み間違いだったりと、些細なミスが足を引っ張っている事、たった1点で、順位や偏差値が恐ろしく変わってしまうという事もわかりました。この計算ミスが無ければ20人抜き、この読み間違いが無ければ更に30人抜く事が出来るとわかってからは、テストの度に一喜一憂する事無く、只管ミスを無くす事に注力しました。
 秋から解き始めた過去問、息子は麻布中の問題は楽しいと良く言っていました。過去問との相性は、受験校を選ぶ際の最大の指針としました。4年生頃から見学会や学園祭に足を運び、息子が通いたいと思い、私達が通わせたい願う4校を受験する事に決め、全ての学校が本命校という気持ちで試験に臨みました。1月校合格後も気を緩めずミスを無くす事に努め、結果、2月校と大本命の麻布中に合格する事が出来ました。息子が通っていた幼稚園に麻布生として遊びに行く日を、母子共に、今から楽しみにしています。
 最後になりましたが、受験日間近の12月中旬、授業内の算数テストで60点満点中14点を取り、それまで質問教室を嫌がっていた息子が、算数の授業後に毎回質問教室へ行くようになり、安定して50点以上を取れるようになりました。息子に自信を与えて下さり有り難うございました。また、採点後の過去問に、楽しいイラストを描いて記憶に残る工夫をして下さった社会の先生、落ち込んだ時に、自信を取り戻す温かい声がけと的確なアドバイスを下さった理科の先生、母親の不安な気持ちを聞いて下さった室長先生、皆様のお力添えのお陰で、他塾や家庭教師など併用せずに合格する事が出来ました。この場をお借りして、お礼申し上げます。本当に有り難うございました。

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