受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 浅野中学校

自走はなかなか難しい ~父の伴走記録~

M.Mさん お子さんの名前 Iさん

【4・5年生のころ】
 息子は新4年生からサピックスに入室し、偏差値帯は50~55あたりで推移してきました。ホワイトボードとマグネットで1週間の学習予定を立てていたものの、時間にルーズで提出物をきちんと出せない息子は、家庭学習をきっちりと提出することを求めないサピックスに随分助けられました。

【成績下降とゲーム】
 サピックス生活に慣れてくると、授業前テストに遅刻したり、家庭学習をさぼったりして、新6年生の春から夏には偏差値をがくんと落としました。学習意欲も無く、両親ともぶつかり、中学受験から撤退することもよぎりました。そのため、この時期から息子とぶつからずに、ストレス感を減らしながら取り組む、ということを意識して学習予定を立てました。
 また、好きなゲームも夏以降は我慢かと考えていましたが、息子の大事なリラックス手段ということで認め、共生していくことにしました。結局、息子は受験の終わりまでゲームをやめることなく、大事な戦友として過ごしました。

【6年生夏以降】
 サピックスの先生の助言をもとに、夏休み前半のうちに、夏以降から12月末までの週末・休日に過去問の予定を入れた過去問カレンダーを作成しました。
 9月以降は合格力判定サピックスオープン4回、学校別サピックスオープンもあり、計画していた回数がうまくはまらずに、まずいなと感じました。しかし、このことで受験本番までの切実感が生じたことがよかったです。この計画表をもとに家庭学習の予定も組み入れることになります。
 先生によると、夏以降の家庭学習のポイントは「切り捨て」でした。授業で扱った問題や指示があったもののみに取り組めばよい、という方針になるため、はじめはそれだけでよいのか不安でしたが、その感覚に慣れると家庭学習に余裕が生まれ、それに伴い、計画表は月に1~2回の頻度で修正をしながら進めました。時間に余裕があるときや1月の直前期には、国語の漢字、語彙力完成、社会・理科の知識(頻出〇〇題や「知識の50題」)、算数の苦手単元の復習に取り組みました。

【テキスト・プリント】
 4年入室からのテキスト・プリントを全て保管していますが、振り返ってみると半年以上前のものは見返すことはありませんでした。同じテーマ、類題が何度も登場し取り組むことになりますので処分しても大丈夫でしょう。
 息子はBタイプの問題の中学校を第一志望として土特、SSに取り組みましたが、Aタイプの問題の併願校の対策は過去問を何度か解き、傾向を知ったのみでした。授業で学び、テキストをやっていれば、多くのAタイプの問題の学校には対応できるのがサピックスの強みだと受験を終えて実感しています。

 最後までマイペースを崩さなかった息子は、今このときも大好きなゲームで遊び、幸せそうにしています。愛想を尽かさず、やさしくお付き合いいただいた先生方のおかげで、このときを迎えることができました。誠にありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ