受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 楽しみながら植物に親しむ 夢の島熱帯植物館にやってきました!

大温室

Aドーム

さっぴー

男の子 「植物館は巨大なガラスドームが三つ連なる構造なんだね。わぁ、外からでも高い木がそびえ立っているのが見えるよ」

女の子 「最初のAドームのテーマは『熱帯の水辺』ね。あっ、滝だ! 下の池にはオオオニバスも浮かんでいるよ。岸辺にはシダが生い茂って、本物の熱帯雨林に迷い込んだみたい!」
男の子 「あっ、特大のタケノコがあるよ。これはゾウタケと呼ばれる、世界最大の竹。成長すると高さ30mにもなるんだって。このドームの天井にちょうど届くサイズだ!」
女の子 「こっちの真っ赤な花はブッソウゲ。ハイビスカスのことね。熱帯の花といえば、まずこれでしょ。華やかでとってもきれい」

Bドーム

女の子 「Aドームの滝の裏をくぐり抜けると、Bドームに出るよ。ここにはヤシの葉で屋根を覆った『熱帯の家』があって、その中で休憩することができるんだ」
男の子 「家の周囲には、ココヤシなど食用の実や葉を付ける木々が植えられているよ。これはリョウリバナナという甘みのないバナナ。火を通して食べるらしいけど、味の想像がつかないや」
女の子 「見て、切り口が星形になる果物のゴレンシだって。形にちなんでスターフルーツとも呼ばれているのね」
男の子 「珍しい花もたくさん咲いているぞ。この茎の長い赤い花は、ショウガの仲間のトーチジンジャー。確かに燃え盛るトーチみたいだ」

発見1ゴムの原料は「木の樹液」

 近年は合成ゴムも開発されているけど、もともとゴム製品は天然素材が原料。熱帯に育つパラゴムノキから樹液を集めて、さまざまな製品に加工していたんだ。Aドームにはパラゴムノキがあるので、じっくり観察してみて。

Cドーム

男の子 「三つ目のCドームにあるのは、主に世界自然遺産・小笠原諸島の植物だね。太平洋にぽつんと浮かぶ島だけに、小笠原諸島には固有種が多いんだって」
女の子 「その固有種の一つがタコノキね。タコの足のような支柱根が地上に何本も放射状に伸びて、幹をしっかり支えているよ」
男の子 「へえ、この植物はバニラか。そばにはバニラビーンズ入りのペットボトルが置いてあるよ。ふたを開けると…。本当だ、お菓子っぽい甘い香りがする!」
女の子 「こっちの大型植物はオウギバショウね。鳥の羽みたいな葉が、扇状に広がっているよ。別名はタビビトノキだけど、見た目で考えれば、扇のほうがしっくりくるかも」
23年11月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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