受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

施設見学 動物の生態や保護について学べる 井の頭自然文化園 にやってきました!

リスの小径

男の子 「園内は思っていたよりも広いね。おっ、ニホンリスのコーナーを発見。あれっ? ケージの中に人がいるよ。なるほど、これは来場者もケージの中に入って、動物を間近で見られるタイプの展示なんだ」

女の子 「リスの脱走を防ぐために、ケージの扉は二重になっているよ。これを抜けると…。わあ、内部には小さな池まで設けてあるよ。まるでおとぎ話のリスの国に迷い込んだみたい」
男の子 「肝心のリスはどこだろう。あっ、いた! 今、走って道を横切ったよ! よく見ると、巣箱や木の枝にもたくさんいるね。かわいいなあ」
女の子 「わぁ、この子はクルミをカリカリとかじっている! こんなに近くでリスの行動を観察できるなんて感激!」

ヤマネコエリア

女の子 「種の保存に力を尽くすことも、動物園の役割の一つよね。井の頭自然文化園では環境省と協力して、絶滅危惧種であるツシマヤマネコの繁殖に取り組んでいるんだ」

男の子 「この緑いっぱいのケージにいるのが、長崎県の対馬にしかいないツシマヤマネコか。普通のイエネコと違って、耳の先が丸いぞ」
女の子 「ツシマヤマネコは約10万年前、まだ日本列島が大陸と陸続きだったころに、対馬に渡ってきたアムールヤマネコの子孫なのね。ケージの前には種の紹介パネルも置いてあるわ」
男の子 「隣のケージにはアムールヤマネコもいるよ。これも絶滅危惧種だけど、2022年の春には園内で子どもが生まれたんだって。うれしいね」

あかちゃんのおうち

男の子 「やった、モルモットの赤ちゃん部屋だ! こんな小さくてころころしていて、本当にぬいぐるみみたい。この子たちは生後3週間で、そろそろ乳離れの時期なんだね」
女の子 「マウスの乳頭は全部で5対(10個)あるけど、モルモットは1対(2個)だけ。でも、1度に生まれてくる子の数が少ないし、生後半日もたてば餌も食べ始める。だからお母さんは、子どもにそれほどお乳を与えなくても大丈夫なのね」
男の子 「隣のケージで寝ているのが、おなかの大きいお母さんだね。モルモットの妊娠期間は60~70日。運が良ければ、その日に生まれた赤ちゃんにも会えるんだって」
女の子 「近くには大人のモルモットに触れられるコーナーもあるよ。以前は感染症対策のため休止していたけど、2022年6月から新しい方法で実施しているんだって。まだ試行段階だから、公式サイトをこまめにチェックしたほうがよさそうね」
23年4月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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