さっぴーの社会科見学へ行こう!
「わたし、氷川丸の中に入ったのは初めてだけど、本当に豪華な船だったのね。当時の最新技術を使っていたのはもちろん、一等船客用のエリアは内装もサービスも極上品。毛布も折り紙みたいな形に折ってあって、びっくりしたな」 | ||
「うん。航海中の食事も、軽食まで含めたら、1日7回も出たんだってね。時にはプロムナードデッキにちゃぶ台を並べて、すき焼きパーティーも開いたそうだよ。今日はそういう昔の船旅エピソードを、たくさん知ることができて楽しかった!」 | ||
「戦前の日本は、欧米諸国の大型船に対抗するため、次々と豪華な貨客船を世に送ったんだ。そのなかで、唯一現存しているのがこの氷川丸。引退後、解体を惜しむ声が寄せられたので、1961年から横浜港に係留されているんだ。さらに2008年には船内を大改装し、建造時の内装を再現。2016年に国の重要文化財の指定を受けたんだよ」 | ||
「そういえば、氷川丸には2隻の姉妹船があったけど、どちらも戦争中に沈んでしまったんでしょ? でも、氷川丸は3回も機雷に触れたのに、沈没を免れた。すごい強運だよね」 | ||
「ちなみにコロナ禍前の氷川丸では、船内の非公開部分の見学ツアーやコンサートなど、イベントも定期的に行っていたんだ。今後、形を変えて再開されるかもしれないから、公式ホームページをこまめにチェックするといいかもね」 | ||
「へえ、そういうのもおもしろそうだね」 |
氷川丸を所有する大手海運会社・日本郵船の企業博物館が、「日本郵船歴史博物館」だよ。館内では1885年創業の社史をたどりつつ、日本の海運事業の発展について紹介しているんだ。わかりやすい映像資料のほか、客船パンフレットや絵はがきの実物、精巧なモデルシップなども見られるのがポイント。ただし、2023年4月1日から2026年10月ごろまでは、改修工事のため休館するよ。氷川丸とセットで見学したい人はお早めに!
日本郵船氷川丸
●開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
●休館日
月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
●入館料
単館券
一般300円、シニア(65歳以上)200円
中学生・高校生100円、小学生100円
日本郵船歴史博物館とのセット券
一般500円、シニア(65歳以上)300円
中学生・高校生300円
※小学生は日本郵船氷川丸の単館券をお求めください。
所在地:神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
TEL:045-641-4362
HP:hikawamaru.nyk.com/index.asp
交通:みなとみらい線「元町・中華街」駅より徒歩3分、JR根岸線「石川町」駅より徒歩15分
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