受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さっぴーの社会科見学へ行こう!

さっぴーの社会科見学へ行こう!

第164回 SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム

 埼玉県川口市にある「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ」は、映像制作の拠点。プロの映像クリエイターのための施設が集まる場所だけど、一般向けの施設も備えているんだ。その一つである「映像ミュージアム」は、映像にまつわる体験型のミュージアム。映像の歴史や仕組みはもちろん、映画制作の現場の技術についても、実体験を交えながら楽しく学べるよ。

さっぴーからクイズだよ

「映像」とは、いわば「パラパラ漫画」が発展したもの。高速で連続撮影した静止画像を、ひとつなぎにまとめたものなんだ。では現在の映画は、1秒間に何コマの画像で作られているでしょう?
①16コマ
②24コマ
③32コマ

女の子 「1秒って本当に一瞬よね? クイズの選択肢は最低でも16コマだけど、たった1秒の映像に、そんなにたくさんの画像を使うのかな」
男の子 「そうだよね。1秒なんて、あっという間に過ぎてしまうもん。そのくらいの短い映像なら、16コマも使えば十分な気がするよ」
さっぴー 「なるほど。『秒』はふだん、時を表す最小の単位だし、目にも留まらないようなイメージが強いよね。でも、人間の目は意外に高性能。昔のサイレント映画はかくかくして見えることがあるけど、あれは1秒間のコマ数が少ないからなんだ」
女の子 「サイレント映画って、俳優の声や音楽のない映画のこと?」
さっぴー 「そうだよ。映画が誕生したのは19世紀末。当時は音声や効果音などは入っていなくて、画像は1秒16コマが主流だったんだ。それが1920年代後半に、『トーキー』と呼ばれる、セリフなどの音が入った映画が登場。その際、フィルムに映像と音を一緒にきれいに焼き付けるには、24コマくらいなければだめだということがわかった。そうやって、映画は1秒24コマが定着したんだ。ただ、人間が完全にちらつきを感じなくなるのは、1秒50コマ前後からだそうで、最近は1秒48コマの映画も作られているね」
男の子 「へえ、音声がきっかけなんておもしろいね。じゃあ今日は映画の仕組みを探りに行くの?」
さっぴー 「そうだね。川口市のSKIPシティにある『映像ミュージアム』に行ってみようか。ここは映像制作について、体験しながら学べる施設なんだよ」
女の子 「映像制作!? すてき、やってみたい!」
23年2月号 さっぴーの社会科見学へ行こう!:
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