私は、６年生の11月に成績がガクッと下がりました。しかし、そこでエンジンがかかるわけでもなく、11月最後のマンスリーテストでは過去最低偏差値を記録。それでも調子が良かった時のサピックスオープンの結果を言い訳に、勉強法は変えずのままでした。特に第一志望の豊島岡は、算数の立体切断や理科の計算問題に足を引っ張られ点数がなかなか伸びませんでした。実際、算数の過去問で合格者平均点に20点足りなかった時は呆然としてしまった記憶があります。
　そんな中、救いの手を差し伸べてくれたのは先生方でした。出題傾向の違う２校を受験したいと悩んでいた私の相談に親身に乗ってくださり、私はＳＳ特訓で雙葉コースにいながら豊島岡も念頭に置き対策することができました。
　私から皆さんに一つアドバイスをするとしたら、「勉強を頑張ろうと意気込むあまりに睡眠時間が減ってしまわないようにする」ことです。これは当たり前のようですが、案外自分が寝不足になっている時には気が付きにくいです。成績が思うようにならず、腹が立ってしまう日々が続いたらとりあえず寝てみることをお勧めします。また、ゲームや読書など、自分なりの息抜き方法を探してみるのもいいと思います。
　本番直前まで苦手な教科・単元を克服したと全然実感できず、気持ちの切り替えが苦手で昔のテスト結果をだらだらとひきずるような私が結果的に全勝することができたのは、先生方や共に切磋琢磨した仲間のおかげです。長い間本当にありがとうございました。
　最後に。受験生の皆さん、自分に自信を持ってください。サピックスを信じて勉強をしていれば、自覚はなくても自然と実力がついています。みなさんの努力が実を結び、きれいな桜が咲くことを祈っています。