中学受験の成功というのは、偏差値の高い学校に合格するのではなく、自分に合った一番行きたい学校に合格することだと思います。
　私は帰国生なので、受験の勉強に苦労する時期がありました。まず日本語の問題を解決しないといけなく、そして難しい受験勉強も同時に進めないといけないので、正直毎日つらかったです。しかし、ちりも積もれば山となる。私はサピックスの一番下のコースから二つ上のコースに、そこからさらに二つ上のコースまで実力が上昇しました。ここでみんなに伝えたいのは、受験勉強は方法探しばかりではなく、地味にやっていけば絶対に成果が出ます（方法も一応重要だけど）。
　いよいよ６年生のラストスパートの時期です。第一志望校の過去問を２回も、３回もやりました。そしてＳＳ特訓と冬期講習、正月特訓のサピックスで配られた教材を何度もやったことにより、実力がさらに伸びました。しかし、併願校に全部落ち、自信を失くしました。そこで、先生方が書いた「激励のことば」を何度も読み、過去問で間違いやすい問題をできるまでやり、第一志望校の第１回の試験に備えました。
　中学受験は、家族や先生方の協力によって成り立つものです。何人もの期待を背負って試験に臨むことができる私たち受験生は、精神的に強いと思います。受験したからこそ、身の回りの人たちと絆を深められるのです。
　いくつもの試練を越えて、私は第一志望に合格しました。ホームページでピンク色を見た瞬間、これまでの辛さが一気に吹き飛ばされ、涙が自然に流れてきました。この２年間は無駄ではなかったと思いました。
　合格したときの喜びは、ゲームでの勝利などでは代え難いものです。なので、みなさんもぜひがんばってください。