暗くどんよりとした気分で学校を出た２月１日。全科目難しくて手応えを感じなかった早実。第二志望でこんなに難しかったら、第一志望は…と絶望的だった。しかし、私は翌日の午前・午後受験に備えるため、気持ちを切り替えた。「目の前のことに全力で取り組むぞ!!」という強い気持ちを持った。もう過去は振り返らない、振り返っても変えられない。そういう、気持ちの切り替えが大事だと思った。
　２月２日。青山学院と香蘭が待っていた。青山学院は算数が難しかったけれど、国語はいけた気がする！と初めて自信が持てた。だけど、まだ浮かれてはいけない。香蘭がある。香蘭は算国しかない。苦手だった国語が得点の半分を占めると思うと、不安でたまらなくなる。それでも、自分を前へ向かせる。だめだ、と思ったらもうだめな方向へしか行かないと思ったから。
　そして、第一志望の慶應中等部。比較的簡単な問題だから、油断せず最後まで諦めないように、そして問題を読み落とさないように気を付けて解いた。試験を受けた後、３校の合格発表を見た。早実はだめだったが、青山学院と香蘭は無事合格。ほっとして、体の力が抜けた。
　慶應中等部の一次合格発表日。私は、不安と祈りと小さな期待が入り交じっていた。慶應中等部の試験は今までで一番できた、と感じたから。結果は…合格!! 言葉に言い表せない喜びを感じた。二次試験も頑張ろう！と自分を鼓舞した。
　二次試験の日、体育実技のドリブルがうまくいかなかった。最初からやばいと思った。でも面接ではうまく答えられたような気がした。練習のおかげかもしれない。
　そしてついに合格発表。心臓がドクンドクンとはねる。「合格」!! やったぁ、うれしい!! 感動、感謝、喜び、安堵など、色々な気持ちが押し寄せてきて涙を抑えきれなかった。私は、大きな壁を越えたと思った。
　私を支えてくれた皆さんに感謝しています。新６年生の皆さん、頑張ってください！