受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 筑波大学附属駒場中学校

受験はゆとりをもって

S.Iさん

 僕は、正直言って受験にがちがちに全力を注いだとは思いません。これからの6年間を決定するといっても、別に中学受験だけが人生の全てではないからと少し怠けていたところもあるかもしれません。ですが、今考えると受験しか見えなくなるような感じではなくて「マジ余裕だぜ」みたいな精神的なゆとりがあったからこそ、本番でも力を発揮できたのだと思います。これから受験をするだろうと考えている人には、あまり根を詰めないでほしいです。僕は平常授業でもSS特訓でも一度も一番上のクラスに行ったことがなく、その少し下を行ったり来たりしてばかりいました。そんな僕でも受かるのだからSS特訓や平常授業のクラスとかは気にしすぎる必要はありません。模試の結果も、その時の実力は知れるかもしれないですけど、結局は入試を受ける前なので落ち込む必要はありません。かといって反省をしないと、成長できませんが。つまり、適度に反省をし、適度に楽観することです。ちなみに僕は第一志望の学校の模試は2回あって両方偏差値50に満たない成績だったのですが受かりました。
 突然ですが、19×17は何ですか? 見た瞬間に分かった人や、少し考えて答えがわかった人はいいのですが、考えようとしたけれどできなかった人もいるかもしれません。その人は、頭の中で思い浮かべた数字を覚え続けることが苦手だと思います。僕も最初はそうでした。でも、怒られている人がいて静まり返っているとき、歩いていて特に話題が見つからないときなどに気になった数を計算し続け、頭の中での筆算を何度も辿るのです。これを癖にしましょう。そうすれば、頭の中で筆算がしやすくなり、大体の計算が素早くできるようになります。計算が速いと受験だけでなく日常でも役立ちます。11×11~19×19までは覚えておくとよいと思います。
 中学受験は通いたい学校への入り口にすぎないので、余裕をもって臨みましょう。大事なのは心のゆとりだ!

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2024年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ