テストが楽しい、偏差値にテンションが上がる（低くても高くても）という僕が小規模塾からサピックスに転塾を決めたのは４年生の秋の頃だ。もっと大人数がいる世界で自分の力を挑戦してみたいと思ったのとクラス昇降が楽しそうに感じたからだ。問い合わせた時にたまたま対応してくれたアツイ算数科の先生との出会い、それが全ての始まりだ。ユニークで面白い先生だ。僕はこの先生に習いたいと思ったが、上位層を教えているとわかり、いきなりハードルは上がったけれど行きたい学校も決まっていたので自分はこの先生のクラスを目指せば偏差値も上がると思い、とにかく最初は慣れるために勉強をした。この先生との出会いが僕の運命を変えたと言っても過言ではないだろう。授業は最高に面白く、好きだった算数がもっと好きになった。課題のやり方も僕にあったやり方でアドバイスをしてくれた。先生が他校舎に移ると聞いてガッカリしたけれど、次に担当してくれた算数科の先生も優しく、出会う先生達はみんな声をかけてくれたり気にかけてくれ、どの先生の授業も最高に面白かった。ＳＳ特訓が一日中だからと不安になる必要もないと思う。友達ができ、先生の授業が面白く通うのが楽しかったからだ。
　志望校はずっとここ、と決めていたけれど６年生の11月にアドバイスをもらった聖光学院を見に行き、校内や生徒の雰囲気と学校内に塾がある魅力に惹かれ、最後まで自分に合う学校選びは大事だと感じた。決めてからはやっていなかった聖光の対策プリントをやり始め、過去問を解き、また聖光の対策プリントをやり、開成の対策プリントも何度もやり直した。基礎トレはだいぶサボった方だと思う僕からのアドバイス。やらないと計算力は落ち、やればミスは減る。サピックスのよく考えられたカリキュラム、すごいなと思った。それと冬期講習で挽回するチャンスがあるので基礎的なプリントは必ず見返した方がいいと思う。見返さずに１月に慌ててやった僕が言うので間違いはないと思う。
　「最後まで諦めない」終わったからこそ理解できるこの言葉。クラス昇降がジェットコースターだった僕だから書けるアドバイスはやっぱり〝最後の最後まで諦めない〟。必ず結果はついてくる。 僕はいつかサピックスでアルバイトをしてみたいと思っている。僕にしてくれたように次への生徒にあんな風に教えてみたいと思ったからだ。出会えた全ての先生、僕に寄り添って応援し、とことん付き合ってくれてありがとうございました。