最初に言っておく。僕は最後の最後までゲームをしていた。でも、受けた学校の全てから合格をいただいた不届きものである。苦しい思いでゲームをやめ、受験勉強に専念している皆様からすると、もう苛立っているかもしれないが、どうかページをめくったりしないで読んでほしい。
　僕は、新４年生としてサピックスに入室した。当時の偏差値は、50台後半であり、開成は少し強気な志望校選択であった（当時は御三家全てを受けると言っていた。もちろんそのようなことは体が三つ以上ないとできないのだが）。とにかくサピックスに楽しく通っていたら急に成績が伸びだしたのである。そして４年生の終わりには、組分けテストで偏差値70台を出した。５年生も特に不調はなく合格できると浮かれていたのだが、６年生に入って偏差値50台にリバウンドしてしまったのである。当然親からはゲームをやめたほうがいいと言われ、僕もこのままではヤバいと思っていたのだが、まだ赤い服の人のゲームをしていたかった。しかし当たり前だと思うが、開成の学校別サピックスオープンでは驚異の合格率40％を叩き出してしまった。でも僕は既に「過ぎたるはなお及ばざるが如し」ということを、深く心に刻んでしまっていたので、あまり勉強量を増やすことはなかった。しかし、サピックスの授業は楽しく受けていた。そのこともあって（？）最終的にも偏差値60台を維持していた。そしてなぜかすべて合格したのである。
　僕の受験からは学べることは全くないと言っていいほど少ないが皆さんにお伝えしたいことがいくつかある。

１．サピの授業はよく聞くこと。（心の支えになる）

２．コアプラスや漢字の要はしっかりと覚えること。（でないと基礎から崩れ落ちる）

３．理科資料、歴史資料は隙間時間に読むとよい。（まあやってみなさい）

４．時々外の空気を吸う。（頭がすっきりする）

　皆さんの努力は必ず報われます。祈・合格