僕は１月の栄東、２月２日の本郷を受験しましたが、どちらも合格がもらえず最悪のスタートを切りました。
　本命であった１日の早大学院の結果は３日の早稲田の試験中に発表されます。「早大学院に受かったのだろうか、もし合格がもらえなかったらどうしようか」と考えてしまい試験に集中することができませんでした。試験後、母に会い残念な結果を聞きましたが、ショックのあまりその時は涙が出てきませんでした。午後の都市大等々力の試験中、見直しまで終わらせ時間が余った時にマスクで目をおおい、声を出さずに泣きました。
　試験の帰りにサピックスの先生と話がしたいと校舎に行ったところ、お世話になっている先生方に今後のアドバイスや叱咤激励をしてもらえました。その夜、初めての合格通知を手にすることができ、重かった心が軽くなっていくのが分かりました。
　そして４日は翌日の本郷のために傾向をおさえ直したり、総仕上げを行ったりしました。途中、早稲田が不合格とわかりくじけそうになりましたが、前日の先生の言葉を思い出し気持ちを立て直しました。
　そして迎えた僕にとって受験最終日。周りにびくびくするのではなく、自分の最高の力を出そうと決意し、試験に臨みました。すべての科目において時間が余ったら何度でも見直しをし、全力を出し切りました。
　本郷は模範解答がでるので自己採点をしようか考えましたが、僕は自分の点数を知るのが怖くて丸付けをすることができませんでした。その日の夜、勇気を出して合格者の番号が掲示される画面を確認すると、そこに自分の番号を見つけることができました。嬉しさのあまり思わず叫んでしまいました。
　これから受験を控えている皆さん、僕のようになかなか良い結果が出ないこともあるかもしれません。でも、今までの努力が報われる時がきっと来ると信じて最後まであきらめずに全力で戦ってください。