「やばい…どうしよう…」
　２月１日、麻布の算数の試験が終わった直後、僕はとてもへこんでいた。国語は手ごたえがあったが、算数はあまり解けた実感がなかったからだ。しかし、最後まで諦めずに他の教科で取り返すことが出来れば合格をつかみ取れると思い直し、気持ちを切り替えることにした。そして午後の試験を一生懸命受けた。
　２月３日、合格発表をＨＰで見ようと、震える手でマウスを操作した。沢山の人がアクセスしていたためか、最初はエラーだった。その時僕が下を向いたので、両親は落ちたのだと思い肝を冷やしたそうだ。そして２回目、クリックすると今度はページが開いた。ドキドキしながら表示された番号をおっていくと、自分の番号を見つける事が出来た。
　その瞬間味わった感情を、一生忘れないと思う。
　僕と同じように麻布を目指す皆さんへ、僕なりのアドバイスをお伝えします。

①基礎トレは毎日必ず制限時間を決めてやる

　６年生後期は全教科タイマーを使ってカウントアップをして、常に時間を意識して解く

②理社「コアプラス」は、見るだけでなく紙に漢字を書いて覚える

③麻布の試験では漢字の取りこぼしが命取りのため、「漢字の要」をしっかりやる

④わからない問題は、自分を誤魔化さずに質問教室へ行く

⑤ＳＳでやったことを試験当日までに確実にできるようにする

　だからといって平常と土特の手を抜かない（知識はとても大切な武器）

⑥睡眠不足では実力を発揮できないため、入試当日は８時間以上は睡眠をとる

⑦自分を信じて、最後の１秒まで諦めない

　僕も算数の試験のあとに諦めなくて本当に良かった
　「コツコツとやっている奴が本番で強い。」激励電話で先生が僕にかけてくださったこの言葉を皆さんにも贈ります。
　最後に、僕を合格へ導いてくださったサピックスの先生方、ＳＳで一緒に戦った友達、全力で応援してくれた家族、僕の周りの全ての皆様へ。ありがとうございました。