娘がサピックスに入室したのは２年生の時でした。５年生になるまでは上位クラスをキープ。都内の共学最難関校を夢見て頑張る日々でした。
　しかし５年の夏頃からクラスが下降し、最終的には下から２番目のクラスにまで落ちました。
　すぐに２クラス上がったものの、しばらくはその辺りのクラスを行ったり来たり。毎日きちんと勉強しているのに…。先生にも相談しましたが、解決方法が見つからない。なぜ？ どうすれば？ 出口の見えない日々が続きました。
　私は毎日のスケジュール管理、勉強の優先順位を考え、娘は課題の他に、基礎トレ、朝セット（漢字の要、言葉ナビなど）、夜セット（コアプラス）、これをどんなことがあっても毎日必ずやるという事を続けました。
　マンスリーではなかなか良い結果が出ず平均偏差値も下がったまま、成績も安定せず志望校は夏休みになっても決まらない状況の中、６年の夏休み明けの合格力判定サピックスオープンからぐんぐん成績が戻ってきました。
　３・４回の合格力判定サピックスオープンでは志望校全て、そして最難関校までも80％。ようやく手応えを感じ、娘も自信を取り戻してきました。いくつかに志望校を絞り過去問に取り掛かり、志望校は毎回合格点を超えていました。
　１月に入ってようやく受験する学校を最終決定。
　１月受験では雰囲気に慣れるため佐久長聖中学を受験。特待Ａで合格を頂きました。
　そして迎えた２月の本番。不合格からのスタート。これがこの後も続いてしまうとは…想像もしていませんでした。
　絶望的な中、ようやくつかんだ田園調布学園の合格。この学校に行く事になるのかな…。その時はもうできる限り前向きに、入学してからの楽しい事、その学校の魅力を娘と沢山話しました。
　最終的には第一志望の洗足学園からの合格を頂く事ができましたが、不合格が続きどん底の中、田園調布学園の合格がどれだけ私達親子を救ってくれたかわかりません。
　一筋縄ではいかなかった受験でしたが沢山の気づきと得たものがありました。
　受験は最後まで何があるかわからない。不合格が続き声を上げて泣いていた娘。あの日の事は今でも忘れられません。どんなに泣いても翌日には試験会場に向かい諦めなかった娘を誇りに思います。
　そしてつかんだ洗足学園の合格。諦めずにやり続ける事でようやく咲いた桜。
　サピックスの先生方には大変お世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。