受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾湘南藤沢中等部

SAPIXを信じて

Y.Yさん お子さんの名前 Rさん

 娘は2年生の秋からサピックスに通い、4年生から受験を意識し始めました。この頃から中・高生活で青春を謳歌し、大学に進学できる付属校を志望していました。コロナ禍の5月に数校の付属校を校門の外から見学したり、制服を調べ、通学のイメージを膨らませました。5・6年生になり、学校説明会、体験授業、文化祭に積極的に足を運び、志望校を固めていきました。
 娘が通った校舎はアットホームな中規模校で娘には最適でした。娘は上位3クラスを往来し、一番長く、受験直前まで在籍したのが上から2番目のクラスでした。「最上位クラスの生徒に負けたくない」と最後まで挑む姿勢でいられたので、かえって功を奏したと思います。また、SSの志望校別コースでは授業点の順位にもこだわり続け、「今日は一番だった!」「今日は三番目。くやしいから次回頑張る」と競争意識を高く保ったまま、2月本番を迎えました。娘は2年生の時から算数が苦手で、偏差値40台を出すこともありました。算数から逃げがちな娘に、その時々にあった復習の仕方、ポイントを丁寧に教えてくださり、受験直前には何とかギリギリのラインを保つことができました。
 基礎トレも数日分たまることも度々ありましたが、最後は満点を連続して取れるようになりました。算数以外にも漢字の要、理社のコアプラスなど、サピックスの全教材を信じて解き続けたことで実力がついていきました。サピックスオープンの合格判定を振り返ると、第一志望の慶應義塾湘南藤沢は20%から40%を往来し、学校別サピックスオープンで70%を出せたものの、最後のサピックスオープンでは40%でした。1月になり精神的な不安から涙を流すこともありましたが、親としては励ますよりも「これまで5年間、サピックスでやってきたことを信じれば大丈夫。土日も長時間、頑張ってきたのだから」と言い聞かせました。この時期は、どんな成績でも、否定的なことを口に出さず、プラス要素のみを言い続けようと夫婦間で約束していました。
 ついに受験2週間前になり、娘に変化が現れました。悟りを開いた口調で「私が受ける最終日の2月3日まで、合否結果を私に事前に知らせないで」と妻に頼んだのです。「1校でも合格を知れば気が緩む。不合格を知れば、引きずられて力が発揮できない」。確かにこれまでの各模試は、好成績の次は悪く、悪い成績の次に奮起を繰り返していました。自身の性格を良く知っての娘の覚悟に親の私たちの方が脱帽しました。そして第一志望の一次発表日の2月3日に全ての受験校の合格を知らせる結果となりました。
 翌日の2月4日は、慶應義塾湘南藤沢の二次面接でした。前日の夜、親子で対策会議をしていた折に、先生から電話をいただき、面接の心得と激励のお言葉を頂戴しました。心の準備ができたお陰もあり、二次も合格することできました。
 受験最終日まで娘を思い、厳しくも温かい言葉をかけ続けて下さったサピックスの先生方に深く感謝を申し上げます。

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