受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 早稲田中学校

息子の闘い 伴走者としての思い

K.Sさん お子さんの名前 Tさん

 SAPIXへ行っているクラスメイトがとても楽しそうに勉強している、と聞きつけた息子は入室を決意しました。きっかけとはとてもシンプルなものです。今までの習い事は親主導で決めてきたのに、今回は息子が希望を出してきました。これは本気だと感じ、徒歩圏内で通えそうなので息子の希望を尊重しました。それから入室テストに無事合格してSAPIX生活がスタートした次第です。

 最初は毎回持ち帰ってくるテキストに驚きました。教科ごとにテキストとして配布されて予習はなく、復習のみです。
 会社員をしていた私は毎日夜まで学童に預けていたため、息子は帰宅して勉強するという習慣ができておりません。まずは少しずつと「算数基礎力トレーニング」などの毎日取り組めるものから始めました。
 授業を受ける。復習をする。
 この繰り返しで驚くほどの力がつきます。息子は家庭での自主学習の時間はそれほど確保せずに趣味のプログラミングやYoutube視聴に没頭しておりました。
 ですが、確実に実力をつけていき、模試では志望校の早稲田中学校を合格圏内として捉えることができたのです。

 6年生になると授業時間は増えて土曜志望校別特訓も開始となります。
 ゴールデンウィークの集中特訓は長時間もつのか、と心配したのですがしっかり学んできました。
 9月からはSS特訓も加わり、週4日体制となります。
 土日の授業が志望校の説明会や文化祭など授業と重なってしまいますので、余裕をもってできれば5年生までに行くことをお勧めします。

 平日の帰宅時間は遅くなり、家族の夕食は夜9時過ぎです。
 夏休みが終わると受験モードに突入です。
 模試があり、志望校判定が出てきます。息子は当事者ではありますが近くで見ている私は伴走者です。息子が転ばないように順調に走っているか見守り、活を入れます。

 1月の埼玉と千葉の受験をして2月は都内の受験となり、本番を迎えます。いつもはマイペースで穏やかな息子ですが緊張感が伝わってきます。「大丈夫だからね。こんなに頑張ってきたのだから」
 2月1日は早稲田中学校の入試でした。入試を終えた息子は肩をおとして「算数ができなかった」と話します。言葉通り、結果は不合格でした。
 気持ちを切り替えて2月2日の第二志望校の受験をして2月3日に再度、早稲田中学校への受験に臨みました。
 私は待っている間は大隈重信像に祈り、庭園を散策し、創立関係者の像にも頭を下げました。
 私の今できることはこの早稲田にご縁をいただくことです。
 この3日の受験結果は合格! 涙がとまりませんでした。

 息子は自宅学習が苦手で、授業のみで合格を勝ち取ったといっても過言ではありません。
 ただひたすらに授業を受けて理解する。SAPIXを信じる、その一言につきます。合格に導いていただき、本当にありがとうございました。

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