受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 サレジオ学院中学校

子どもの個性に向き合う

E.Sさん お子さんの名前 Tさん

 息子は、育成テニスを継続したまま第一志望に合格しました。受験直前期の12月も試合に出て、1月29日も2月4日もテニスの練習に出かけました。親もテニスを続けたいという本人の意思を尊重し、兄が通う第一志望校に合格するという本人の目標を精一杯応援してきました。学業との両立に理解のある指導者がいるテニススクールに移籍し、疲れた時はしっかり休み、本人にとって必須ではない環境・時間は削減する、腸内環境を整えるなど体調管理は日常的に心がけていました。
 過去問対策の負担を軽減するため、受験校の選択と集中を行いました。受験校は行きたい学校に絞って、同じ学校を複数回受験する計画で進めました。受験本番は、1回目の受験では、緊張もあって体調を崩し、思うような結果は出ませんでしたが、2回目の受験で2つの学校に合格をいただきました。受験本番は紆余曲折ありましたが、最終的には、第一志望校に合格することができました。2月1日と2日の受験校については、厳しい結果を目の当たりにしても、親子ともに事実を受け止め、すぐに気持ちを切り替えました。親から息子に、やってきたことを誇りに思って、そして、頑張ってきた自分に感謝するんだよ、と話し、2月3日以降の受験に送り出しました。 このときSAPIXの先生から息子に対しありがたいフォローをいただきました。
 選手活動の練習を辞めることなく、 SAPIXのSSや土特に通うのは、本当にきつかったと思います。しかし、息子はテニスも勉強も辞めたいと話した事は一度もありませんでした。6年生後半、息子は体力の限界を迎えていたと思います。しかし、選手育成の中で培った負けてもめげないという気持ち、最後まであきらめないという気持ち、勝負は最後までわからないという経験が受験で生かされたように思います。
 二男の中学受験の成功は、息子本人の努力と実力によるところが大きく、周囲の大人は、本人の個性や性格をよく見て、環境を整えたに過ぎません。親は課題管理をしませんでした。時々SAPIXのテキストを見ながら家族で楽しく雑談したくらいです。二男は、人に管理をされるより、本人の自己責任のもとで、課題や成績に向き合わせる方が本人の為だと親が判断し、何を目的に中学受験をするのか、本人に自覚を促す声かけに努めました。これには忍耐と時間を要しました。
 最初から全てうまくいっていたわけではありませんが、最終的には中学受験において、自立したプロセスを歩んだ息子を心から誇りに思っています。育成テニスの継続については、受験がどんな結果になっても後悔をしない、と決めて腹をくくりました。
 皆さまには、中学受験の目的とは何か、軸をお持ちいただき、何よりお子様方の幸せを想って、家族で学ぶ楽しみをお持ちになられたら良いのではと思います。最後に息子をサポートいただいた皆様方、誠にありがとうございました。

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