受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 海城中学校

帰国生入試から一般入試へ

C.Yさん お子さんの名前 Bさん

 息子は、2021年9月に日本に帰国し、そのときは日本語が全然わかりませんでした。他塾で2022年4月から算数・国語の2科目を受講し、10月から社会・理科を加えて4科目を受講するようになりました。その後、新6年生としてサピックスに入室しようと思い、3回も試験を受けて、やっと入室基準点をクリアしました。
 入室後、間もなく算数の偏差値は50~60に定着するようになりましたが、苦手な国語は偏差値が20~40の間に起伏し、50を超えることは一度もありませんでした。全ての科目に大きい穴がありましたが、一括的に補う余裕がなく、しかも帰国生は国語・算数2科目で入試できるということを考えて、科目ごとに突破しようという対策を練りました。
 最初は社会と理科の知識の補足。入室後、6年生の社会・理科の授業を受講しながら、5年生の間に学ばなかった地理や生物などの知識を補うことをしました。転塾したばかりの不慣れさもあり、塾の授業についていくだけでも精一杯でしたので、一回りを終えたのが既に8月の末でした。その後、算数の演習に全力を入れました。当時、算数の偏差値はほぼ50以上を維持しましたが、授業中の練習、間違えた問題の直し等、最小限の学習しかやりませんでした。周知のように、算数は練習を重ねないと、上達できない科目なので、9月から、他の科目の学習時間を最小限にし、算数の演習に集中しました。かくして、漸く効果が表れ、12月の末に、志望校の過去問は偶々満点をとれるようになりました.
 しかし、一番苦手な国語は、本人はやる気も薄くて、また時間が足りない点もあり、放置される一方でした。そんな中で、1月の初め頃に、帰国生入試を受け、結果は不合格でした。
 その教訓を受けて、最後の1か月に、本人は国語の勉強に着実に注力しました。累積効果もあるのか、サピックスの先生が教えた解き方のコツを突然に悟ったように、国語の選択肢問題をついに解けるようになりました.最後に、運に恵まれ、志望校の一般入試に合格できました。
 以上が、わが家の慌ただしい受験経験でした。その中で手厚くサポートをしていただいたのがサピックスの先生方でした。親は日本の受験について何も知らずに、お試し校からチャレンジ校の選択まで先生から的確なアドバイスをいただき、1月に安全校を確保して、2月に安心してチャレンジできました。受験中も、何度も先生からのお電話をいただき、子供のメンタルを気遣っていただき、最後に不合格を報告する時も、先生から長い励ましの言葉をいただき、本当にありがとうございました。

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