息子の受験期間に特に心がけたことは、本人の気持ち（モチベーション）を大切にすること・家族皆で受験勉強に臨むこと・そして志望中学への情熱（息子は栄光愛と言ってました）を子供と共有することでした。
　まずはどうして受験をする必要があるのか？ どうして今勉強するのか？ どうして塾はサピックスなのか？ そこを息子が納得してからのスタートでした。自分の将来の夢を叶えるために今の自分は何をしないといけないのか、機会あるたびに本人と話し合い、考え・選択させた３年間でした。〈将来の自分の夢や希望を達成するために覚悟を持って物事を進めなさい〉これが親の口癖でした。
　実際、勉強の進め方としては、我が家は父親が算数・理科、母親が国語・社会を担当し教材の整理をしました。勉強そのものを教えるというよりは、学校の行事・習い事やサピックスでの授業・テストなどを考慮して、日々の勉強のスケジュールを管理していきました。例えば、朝７時に起きて基礎トレ（15分）・漢字（15分）・理科（10分）・社会（10分）をこなし学校へ。帰宅後40分運動（テニス）して、20分休憩・おやつ、算数（50分）、夕食、国語（50分）、理科（15分）・社会（15分）、そして22時就寝。算数や国語ばかり勉強して２教科だけ高得点を取ってもクラスも上がりませんし実際の受験でも戦えません。４教科どこからでも点数がしっかり取れることがサピ生の最大の武器になるので、理科・社会の勉強も大事です。この２教科は比較的時間に余裕がある４年生・５年生の間に仕上げてしまうことをお勧めします。なぜなら６年生後半になると、国語と算数の思考力問題・記述問題の対策で多くの時間をかけなくてはならなくなるからです。入試直前に理科・社会を見直す時間はありませんでした。
　サピックスの合格実績が圧倒的なのは先生方の授業の進め方にあります。授業中にワイワイ子供達にいろいろ発言・意見をさせながら授業を進めてくれますので、子供達の頭というよりは体で覚えていく感覚で知識が蓄積されていきます。これが、受験の時に強いのです。お子様にただ授業を受け身で聞くのではなく、間違えても構わないので積極的に発言して楽しく授業に参加する様に言ってあげて下さい。また平常授業以上に、受験で威力を発揮してくれたのが、志望校対策の土特・ＳＳです。実際の入試問題ではここで習った問題がいくつも出てきました。栄光学園を受験した際の社会の問題では、土特でやった問題がほぼ同じ内容で出てきました。先生お見事です！
　優秀なサピックスの先生方が熱心に子供達を指導してくれますし、子供達も一生懸命に志望校合格のために勉強し２月１日にはプロの受験生に成長していきます。そして我々親も、子供達の志望校への情熱・愛を理解し共有してあげることができれば、間違いなく志望校合格が掴めるはずです。さすが〈受験するならサピックス!!〉ですね。