受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(25年10月公開)

東京成徳大学
中学・高等学校

どのように生きていくのかを考える
オリジナル教科「自分を深める学習」

 東京成徳大学中学・高等学校は、「徳を成す(成徳)人間の育成」を建学の精神に掲げる共学の中高一貫校です。協調性・協働性といった非認知能力や、課題発見・問題解決能力の育成を目的とする、教科横断型授業、キャリア教育の要素も併せ持つ教科「自分を深める学習」について、二人の先生に伺いました。

多様な視点を持ち、自発的に考えることを重視

多様な意見や視点を生み出す「自分を深める学習」  東京成徳大学中学・高等学校では、自分の内面を見つめ、これからの生き方について考えを深めるオリジナル教科「自分を深める学習」を同校の伝統教育として展開しています。1年生(中1)から4年生(高1)までの期間、生徒たちは「自分とは何か」「なぜ学ぶのか」「どう生きるか」といった三つのテーマをメインに、「問題提起」「議論」「振り返り」「まとめ」というPDCAサイクルを授業で循環させていきます。

 「自分を深める学習」部長でもある水村一恵先生が大切にしているのは、多様な視点を育むことです。「ある考えに対して、生徒たちからは共感だけでなく、反対意見も出てきますが、生徒一人ひとりの価値観や、『今度試してみよう』『興味が出てきた』といった知的好奇心を尊重しています」と話します。

 授業を担当する先生方による教科の枠にとらわれない多彩な内容も、大きな魅力です。音楽科教諭の塚田洋丈先生は、「フェアトレードチョコレートを通して世界の児童労働問題を考えるといった、社会科の要素が強い授業を行いました。生徒が自発的に考えることができる授業を心がけています」と述べます。

 中1では「人と人とのつながり」、中2では「命のつながり」、中3では「グローバル社会のなかでどう生きるか」をテーマにニュージーランド留学へとつなげています。学校の外に飛び出し、多くの体験を重ねることによって、生徒たちは視野を広げていきます。

 そして、集大成となる4年次には、自分の人生におけるテーマや実践すべき行動を「ミッションステートメント」として設定します。こうした一連の授業を通して、将来の目標や進学先を決めた生徒も数多くいるとのことです。

《学校のプロフィール》

東京成徳大学中学・高等学校

所在地:〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
TEL:03-3911-7109(代)

Information

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
www.tokyoseitoku.jp/js/admission/news/orientation/index.html

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