Spotlight
(「24年11月号」より転載/24年10月公開)
東邦大学付属東邦
中学校・高等学校
将来の土台となるリベラルアーツ教育が
生徒それぞれの希望の進路に導く
「『自然・生命・人間』の尊重」を建学の理念とする東邦大学付属中学校・高等学校は、千葉県屈指の進学校として知られています。例年、医学部医学科への進学者を多く輩出していますが、生徒それぞれの進路を支えているのは、あらゆる活動に幅広く取り組むリベラルアーツ教育です。将来への土台を作る教育の特徴について、広報部長の岡田美秀先生に伺いました。
高1まで全員が同じ科目を履修
自然に学び合いができる環境に
雄大に構える雌雄の銀杏が6年間の成長を見守ります
「中学・高校の6年間は、社会で活躍するための力を養う期間だと考えています。本校のリベラルアーツ教育は、以前からずっと積み重ねてきたものですが、多様で複雑な社会となってきている今だからこそ求められる教育であると感じています」と話すのは、広報部長の岡田美秀先生です。
同校では、進路や学力などによるコース分けを行っていません。高1まではすべての生徒が共通の科目を履修し、高2から進路に応じた選択科目が設けられます。文系・理系の枠を超えて、自分の進路を見つめようとする生徒もいるそうです。
高1まで全員が同じ科目を学ぶメリットを、岡田先生は次のように説明します。「本校には個性豊かな生徒がたくさんいます。自分に苦手な科目があったとしても、そばには必ずそれを得意とする級友がいます。互いに教え合う日常が最も本校らしい光景かもしれません。苦手だと構えずに何事にも向上心を持って取り組むことで、さまざまな分野で教養を深めることが可能となります」
生徒がみずから学びの世界に飛び込んでいけるように、特に気を配っているのが、中1で自学自習の習慣をつけることです。「授業が中心」と考えて、ていねいな指導を心がけ、課題にこつこつと取り組むというサイクルを重ねていき、「共に学ぶ」という姿勢を大切にしています。
「少しつらいと思うことにも、みんなで楽しく取り組めているのは、自由で伸びやかな校風が支えているのではないでしょうか」と岡田先生。「個性豊かな生徒が集い、すべてのものを受け入れる寛容な雰囲気が、幅広い学びに挑戦する姿勢を生み出していると思います」
学習と日常の生活を切り分けない学びを
体験を通じて将来の可能性を広げる
学問体験講座「症状で謎解き! 症候学入門」の様子。中高生のうちから専門性の高い大学の学問を体験できます
生徒が中高6年間で自分の可能性を広げ、自分で決めた道を進んでいくために、さまざまな機会を用意しています。その一つが「学問体験講座」です。隣接する東邦大学のキャンパスで、患者の症状や徴候を手がかりに疾患や病態を探る「症候学入門」など、専門的な講座を受講。幅広い分野のなかから、生徒が自分の興味のあるものを選択できます。
また、各教科においても、机上の学習で終止しない体験を通した探究型学習を豊富に取り入れています。たとえば、国語では物語の舞台となった地を訪れる「物語散歩」、歴史では授業で学んだことを実際に現地で確認する「鎌倉散策」などを実施しています。「このような教科での学習だけでなく、学校行事や部活動も含めて、生活のすべてが学びの場となっているのが本校の良さだと思います」と岡田先生は言います。
最後に、受験生にこのようなメッセージを送ってくれました。「小学生のうちは、将来に向けてのやりたいことをたくさん見つけてください。本校の『欲張りなカリキュラム』での学びは、どのような将来像にもつながる、しなやかであり堅固な広い土台を形成してくれます。それを基に自分の興味や関心を駆動させていけば、専門性の高い分野へとみずからの力で羽ばたいていけるはずです」
《学校のプロフィール》
東邦大学付属東邦中学校・高等学校
●所在地:〒275-8511 千葉県習志野市泉町2-1-37
●TEL:047-472-8191
Information
※学校説明会などの情報は下記よりご確認ください。
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