Spotlight
(「24年9月号」より転載/24年8月公開)
カリタス女子
中学高等学校
発信力を身につけるグローバル教育
海外研修での経験から成長を実感
カナダのケベック州にある修道女会が1960年に創立したカリタス女子中学高等学校。英仏複言語教育を導入するなど、伝統的に国際教育に定評があり、多種多様な「グローバル教育プログラム」を実施しています。今回は、プログラムに参加した高1の風間由羽さん、高2の飯田夏生さん、グローバル教育推進部主任の島直子先生の3人にお話を伺いました。
場所や期間、目的に応じて選択できる
「グローバル教育プログラム」
風間由羽さん(左・高1)と飯田夏生さん(高2)
同校の魅力の一つともいえるのがグローバル教育。「本校のグローバル教育がめざすのは、世界で『普遍的な愛を持って人に尽くす人間』として活躍することです。授業でもそれ以外の活動でも、外国語を使って発信することを意識しています」と島先生は話します。
国内で実施する「TGG英語研修」には、中2全員が参加。TOKYO GLOBAL GATEWAYで、英語を用いて日常生活でのコミュニケーションや探究的な学習を体験します。また、中3は校内で行われるGVS(Global Village for Students)が必修です。英語が母国語ではない留学生を招き、グループで社会的な問題などを話し合って発表するもので、異文化への理解が深められます。
海外研修はそれぞれ中3~高2の希望者が対象。最も歴史があるのは、同校のルーツがあるカナダでの約2週間の研修です。ホームステイをしながら、修道女会などへの訪問と語学研修を行います。英語に加え、フランス語でのホームステイと語学研修も可能です。
マルタ研修では、世界中から学びに来る学生たちと一緒に現地の語学学校に2週間通い、週末には老人ホームや修道院でボランティアを行います。一方、セブ島研修は短期集中(約2週間)の英語研修プログラムに参加するもので、12月と3月の2回実施され、マンツーマンとグループで1日6コマのレッスンを受けます。
約3か月と期間が長いのが、オーストラリアまたはニュージーランドでのターム留学です。ホームステイをしながら、初めの2週間は語学学校に通い、その後は現地の高校で学生と一緒に勉強します。
2023年度よりスタートした台湾研修は、3泊4日で現地の高校生と交流するプログラムです。台湾にいる留学生と一緒に観光したり、日系企業を訪問したりもします。
海外を知ることで新しい世界が広がる
英語でのコミュニケーションに自信も
ニュージーランドでのターム留学を経験した風間さん。「ネイティブの英語に触れる時間が長いので、コミュニケーション力がついたと思います。学校の帰りにバスに間違えて乗ったときには、スマホの充電も切れてしまって焦りましたが、周りの人に行き方を聞いて、無事にホームステイ先にたどり着くことができました」と振り返ります。
セブ島研修に参加した飯田さんは、実は海外研修に行きたいと思っていなかったそうです。「友だちに誘われて参加しました。夜8時ごろまでレッスンと自習での勉強で大変でしたが、英語に自信がついて、日本に帰ってからネイティブの先生と自然に話せるようになりました」
2人は海外研修で学んだことをこのように話します。「海外に出たことが、日本を見つめ直す機会になりました。現地では話し掛けてくれる人も多かったので、人とかかわる楽しさをあらためて知りました」(風間さん)
「新しい世界を知ることができ、自分を変えるきっかけになりました。話すのに失敗したことも無駄ではなく、自分を成長させる力になるだろうと思いました」(飯田さん)
最後に島先生は、受験生にメッセージを送ってくれました。「二つの外国語を学べて、世界とのつながりを持てる機会が多い学校です。本校で学んで、卒業後に世界で活躍できる人になってもらえたらと思います」
イースターのイベントで、教室に隠されたエッグチョコを探して、友だちと記念撮影(風間さん)
セブ島の語学学校のプログラムを終えて、卒業証書を授与されました(飯田さん)
《学校のプロフィール》
カリタス女子中学高等学校
●所在地:〒214-0012 神奈川県川崎市多摩区中野島4-6-1
●TEL:044-911-4656
Information
※学校説明会などの情報は下記よりご確認ください。
www.caritas.ed.jp/admission/event/
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