Spotlight
(23年12月公開)
順天中学校・
高等学校
社会人と本音で交流して職業を知り
それぞれが未来を考える「進路ワークショップ」
「英知をもって国際社会で活躍できる人間を育成する」という教育理念を掲げる順天中学校・高等学校は、生徒が将来の自己像を描き、夢を実現するためのプロセスを重視しています。中学生向けのキャリア教育プログラムも充実。11月には、少人数で社会人の方を囲み、職業について学ぶ「進路ワークショップ」が行われました。2人の中3生に、このプログラムに参加した感想を聞きました。
少人数で社会人を囲んでディスカッション
同じ目線で向き合い、対等に話してくれる社会人スピーカー。少人数で質問もしやすいディスカッション形式です
11月11日(土)、中3の3クラスで「進路ワークショップ」が行われました。このプログラムは、中学生が「多くの職業を知る」「社会人の方と本音で交流する」ことを目的に行われるもので、1クラスに6名、計18名の社会人スピーカーを迎えます。スピーカーは性別・年齢を問わず選ばれ、業種・職種は、公務員、食品メーカー、IT、金融、医療、鉄道、自動車、福祉など多岐にわたっています。
生徒は5~6人が1グループとなって机を並べ、1グループに1人の社会人スピーカーが加わります。また、スピーカーは、9分間ごとにグループを移動するので、生徒は複数の業種・職種の話を聞くことができます。「よろしくお願いします!」という生徒の元気なあいさつでスタート。社会人の自己紹介からはじまり、各グループは和やかな笑いに包まれながらも、9分間という限られた時間だからこそ、生徒のまなざしは真剣でした。
「海外経験が豊富な方のお話が興味深かったです。もともと英語が好きで、高1で選択するクラスは英語クラスを考えているので、さらに意識が高まりました」と話す中3のMさんは、さらに力強くこう続けます。「実は、英語は好きなのですが、得意ではなかったので、海外を視野に入れた進路選択はあきらめようと思った時期もありました。今日『英語は勉強しておいたほうがいいよ』というアドバイスをいただいて、あらためてがんばろうと決心しました」
社会人のことばが生徒の背中を押す
社会人スピーカーは9分ごとに隣のグループに移動。終始アットホームな雰囲気です
社会人スピーカーは、現在の仕事内容はもちろん、その業種・職種をめざしたきっかけや、中高時代に熱中したことがその後どのように生かされたのかなどを語ってくれます。中学生がわかりやすいように、商品やサービスから説明しつつも、企業にはさまざまな部署・役割があることや、組織のあり方について伝えます。生徒にっとっては、世の中にはどんな仕事があるのかを知り、自分は何に向いているのかを考え始めるきっかけとなります。
「わたしは将来、好きなことを仕事につなげたいと考えていて、建築デザインに興味があります」と話すAさんは、社会人から受けたアドバイスについて、「今日お話を聞いた、『好きなことを追究すると壁にぶつかるかもしれないし、逆に苦手なことも突きつめると好きになるかもしれない』ということばがとても印象に残りました」と振り返ります。「建築やデザインが好きで、その道に進みたいという気持ちは変わりませんが、今はまだ実社会について何も知らないので、視野を広く持つことも大切だと気づきました」と話してくれました。
感じたこと、印象に残ったことばをメモする生徒たち。それぞれが職業・将来について考え始めます
仕事のやりがい、成功談だけでなく、大変だったことや失敗談もたくさん聞けたようです。Aさんは、「今日お会いした方々は、中高時代から優秀で輝いていたような人だろうと思っていたのですが、受験でうまくいかなかったり、進路で迷ったりという経験もしたそうです。わたしもこれからが大切だと思いました」と言います。Mさんも、「自分では追いつけないようなレベルの方々という印象もありましたが、今の自分と同じような状況から、好きなことを突きつめて仕事につながったというお話が聞けました」と話します。「進路ワークショップ」は、生徒にたくさんの希望を与えたようです。
最後に、2人は「順天には、このプログラム以外にも、いろいろな発見・気づきを与えてくれる多くの機会が用意されています」と話してくれました。
《学校のプロフィール》
順天中学校・高等学校
●所在地:〒114-0022 東京都北区王子本町1-17-13
●交 通:JR京浜東北線、東京メトロ南北線「王子」駅より徒歩3分 東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」駅より徒歩3分
●TEL:03-3908-2966
●H P:www.junten.ed.jp
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