スクール情報
(「25年8月号」より転載/25年7月公開)
桐朋中学校・高等学校 第74回桐朋祭▶ 6月7日(土)~9日(月)
エネルギーあふれる桐朋生が
来場者を鼓舞した3日間
昇降口に飾られた、青空に映えるカラフルな傘が来場者を出迎えます
6月7~9日の3日間にわたり、桐朋中学校・高等学校の文化祭が開催されました。今年のスローガンは「舞」です。「多くの人が舞い込んでくるようなエネルギーあふれる最高の文化祭を自分たちでつくり上げよう」という目標の下、同音語である「my」に掛け、「最高の桐朋祭にするために、一人ひとりがmy桐朋祭を持とう」という思いを込めたとのことです。
編集部が訪れたのは初日の7日です。情熱的な赤が印象的な「桐朋門」が、来場者を出迎えます。鮮やかな緑色の大垂れ幕が目をひく共用棟2階テラスのステージで行われるのは、恒例の開会式です。文化祭実行委員長と、校長の原口大助先生のあいさつなどの後、音楽部による華やかなファンファーレとともに、桐朋祭の開幕が宣言されました。
この日の開場時刻は12時だったこともあり、食券売り場やパン売り場は来場者で早々に混雑し、各飲食団体にも軒並み長い列ができています。当日は夏日となり、スキー部によるかき氷が大盛況。メロン・イチゴ・ブルーハワイといった定番だけでなく、杏仁豆腐・コーヒー・ライチなど珍しいフレーバーも楽しめるとあって、多くの人が注文の列に並びます。また、焼きそばやベビーカステラといったフードも用意され、お祭り気分を盛り上げていました。
毎年大人気の交通研究部鉄道研究班の展示の入り口には、部員お手製の自動改札機が設置されています。これは、オリジナルICカード「Kirica」をタッチすると音と光が出るという仕組みで、多くの来場者が本格的な演出に驚きの声を上げていました。教室内では、JR中央本線の塩尻駅やJR御殿場線の足柄駅など、さまざまな駅周辺のジオラマと、その間を駆け抜ける鉄道模型が展示され、多くの子どもたちが目を輝かせていました。
実行委員や校長先生のあいさつの後、華やかなファンファーレで桐朋祭の開会が宣言されました
図書館では、図書委員会によるビブリオバトルが開催されていました。中1・2の4人が登場し、それぞれが多くの人に読んでもらいたい書籍の魅力を5分という制限時間内に語ります。本のジャンルも、恐竜学者のエッセイや青春小説、ミステリーなど多岐にわたり、桐朋生の軽妙な語り口も相まって、参加者から笑い声が上がるなど、和やかな雰囲気に包まれていました。
また、在校生による校内案内では、学校説明会などではなかなか知ることのできない、等身大の桐朋生の日常を聞くことができます。この日、案内してくれた高1生は、充実した理科室など施設面の魅力をはじめ、私服であることのメリットや、生徒と先生との距離感の近さなどを明るい笑顔で語ってくれました。
楽しい実験演示で人気の化学部は、炎色反応や時計反応など、華やかな実験ショーを来場者の目の前で披露し、化学のおもしろさを伝えました。地学部では、人気の砂金探し体験のほか、生徒たちが発掘した化石や鉱物を間近で観察することができます。小学生たちも興味深そうな様子で、部員による解説に耳を傾けていました。
2日目には、桐朋高校OBでもある、日本を代表する絵本作家の一人・五味太郎さんを招いての講演を開催するなど、今年もバラエティー豊かな内容となった桐朋祭。来場者も、桐朋生たちが放つ情熱に鼓舞され、合格したいという気持ちが高まったのではないでしょうか。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎