スクール情報
(「25年7月号」より転載/25年6月公開)
開成中学校・高等学校 創立154周年記念 開成大運動会▶ 5月11日(日)
ついに一般公開が復活。
6年ぶりの大歓声に包まれた大運動会
各組の色を基調とした「アーチ」と呼ばれる八つの巨大な壁画がグラウンドを取り囲みます
情熱と伝統の大運動会が開催される5月の第2日曜日は、開成生が1年間で最も熱く燃える日です。今年は実に6年ぶりの一般公開となり、この日を待ち望んだたくさんの保護者や卒業生、受験生親子が集いました。
晴天に恵まれたこの日の東京は最高気温が25℃を超えた夏日。日差しが照りつけるなかでの熱闘となりました。紫・白・青・緑・橙・黄・赤・黒の8色の組は、中1から高3まで学年縦割りで結成。高校は8クラスあるのでクラスごとに8色の組となりますが、中学は7クラスしかないため、クラスに関係なく8色に振り分けられます。
準備委員会の各係は、随所で手際よく的確に動きます。競技が終わると速やかにラインを消し、次の競技の準備を進めます
計画から準備、競技・応援の練習、当日の進行まで、すべての運営を生徒が担うのが伝統です。運動会準備委員会には、会場・衛生・演技準備・召集・巡回・報道・得点・放送という八つの係があり、審判団、審議会、記録委員会もそれぞれ組織されます。係を担当できるのは中2からで、中1は初めての運動会を目いっぱい楽しめます。
午前9時過ぎ、まさに中1生の初陣となる「馬上鉢巻取り」(鉢巻を取り合う騎馬戦)が始まりました。緊張する騎乗の生徒に、先輩が「大丈夫だ」と声を掛け勇気づけます。勇敢に戦い、負けて涙する中1生に、観客から「かっこよかったよ!」と温かい声援と拍手が送られました。
高1の騎馬戦は、パワーで押し倒す大将騎、防御の技を用いて耐久するベッド騎、小回りの利く四人騎があり、戦術も見どころです
高1の騎馬戦や高2・3の棒倒しなど、高校生の競技は迫力が増します。たくましく成長した生徒たちの激しい戦いぶりも見応えがありますが、各競技の優勝決定の瞬間、喜びを爆発させて大歓声のなかコースを一周するウイニングランや、応援してくれた生徒が待つ桟敷前での涙の土下座は、開成大運動会のハイライトシーンといえるでしょう。
観客席は、わが子が出場する競技をその保護者が優先的に前方で観戦できる入れ替えシステムとなっています。各組の待機場所では、高3の保護者が協力し、「棒倒し待機場所」と書かれたプラカードを持って誘導するなど、運営をサポートします。
久しぶりの一般公開ということで、たくさんの卒業生も母校を訪れました。来場していた大学2年生の開成OB(サピックスOB)に話を聞くと、「自分の場合、中3から高3時まで一般公開がされなかったので、久しぶりにこの雰囲気が戻ってきてうれしいです。高2のときに運動会準備委員長を、高3では組の責任者を務めました。なつかしいから来たというよりも、『今の自分はあのころのように熱くがんばれているだろうか』と、忘れかけていた思いを取り戻すために来たような気持ちです」と話してくれました。
この日は1万6000人を超える方々が来場。6年ぶりの一般公開であるとともに、第2グラウンドの拡張後としては初の開催ということもあり、新たな歴史が刻まれた一日となりました。
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