スクール情報
(「25年7月号」より転載/25年6月公開)
麻布中学校・高等学校 第78回文化祭▶ 5月2日(金)~4日(日・祝)
麻布生の豊かな発想力と
創造力に触れられる楽しい3日間
80年代に一世を風靡したポップアートを思い起こさせる今年のアーチ。3日間、多くの来場者を生徒とともに出迎えました
麻布中学校・高等学校の文化祭が、5月2日(金)から4日(日・祝)までの3日間にわたって開催されました。編集部が訪れたのは初日の午後です。生徒たちが描いた立て看板や垂れ幕などが飾られた校門付近では、髪を色鮮やかに染めたり、ぬいぐるみをつけたりと華やかなヘアスタイルの生徒たちが来場者を出迎えます。
当日はあいにくの雨のため、中庭に設置されたステージでのイベントは中止となりましたが、その一角ではわたあめや飲み物などが販売され、お祭り気分を盛り上げています。同校の文化祭の名物として知られる「油そば展」は、今年も午前中に食券が売り切れになるほどの人気ぶり。「麻布生のソウルフード」が多くの来場者にも愛されていることが伝わってきました。
管弦楽部による上質な演奏を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせる「名曲喫茶展」にも来場者の列ができています。自主映画を上映する「映画館展」と連動した「ポップコーン展」も人気を集めていました。校内で提供される飲食物については、パンフレットにメニューとともにアレルゲン表示がされており、誰もが安心して食事を楽しめるよう配慮がなされています。
毎年人気の理科系クラブですが、今年の化学部は来場者向けの理科実験コーナーを用意。子どもたちは、入場時に「スライム作成」「時計反応」のどちらかを選び、麻布生による炎色反応などの実験を見学した後、実験に挑戦します。2種類の溶液を混合して色の変化を観察できる「時計反応」を選んだ小学生は、麻布生とおそろいの白衣に身を包み、真剣な表情で取り組んでいました。
中庭のステージでのパフォーマンス。今年はダンス部がステージ大賞に輝きました
生物部の展示は、今年も2教室に分かれていました。鳥班では、部員が作ったトラツグミの剝製(はくせい)や羽根が美しく展示され、部員たちが作業過程などを詳しく説明してくれました。
物理部無線班では、自動お絵かきマシンや変形ロボットなど、部員のアイデアが詰まった楽しい作品が来場者を楽しませていました。
鉄道研究部は「都会レイアウト」をテーマに、東京駅丸の内駅舎や新丸ビルといったランドマークを再現。その間を山手線や京浜東北線などの模型が走り抜けていきます。隣の教室では三重県から和歌山県にかけて走るJRきのくに線を再現し、どちらも精巧なジオラマで来場者を圧倒していました。
生徒が主体となって開催される文化祭ですが、先生方による「教師演芸会」も名物の一つです。ギターなどの楽器演奏もさることながら、3年前から上演されてきた劇「金田一老人の事件簿」がついに完結を迎えるとあり、多くの観客が詰めかけました。
このほか、山岳部によるボルダリング体験、アーチェリー部によるアーチェリー体験など、小学生が楽しめる企画も多く、個人による「フロンティア展示」や小規模発表会「フロンティアステージ」では、麻布生の多様な個性を感じることができました。
天候が回復した2日目と最終日は、中庭でさまざまなイベントが行われ、今年も大盛況だった文化祭。どんな状況でも全力で楽しもうとする麻布生が放つ圧倒的なパワーに、受験勉強へのモチベーションをもらった小学生も多かったのではないでしょうか。
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生物部では、採取した鳥の羽だけでなく、麻布生が作ったトラツグミの剝製も展示。ていねいな解説に、感心の声を上げる来場者も見られました |
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