受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「24年11月号」より転載/24年10月公開)

鷗友学園女子中学高等学校 かもめ祭 9月14日(土)・15日(日)

鷗友生たちのはじける笑顔が
「燎(かがりび)」として輝いた2日間

鷗友生の日常を楽しい展示で紹介する「鷗友すぎるよ展」は来場者にも大好評でした

 9月14日・15日の2日間にわたり、鷗友学園女子中学高等学校の「かもめ祭」が開催されました。昨年と同様に事前予約制での開催となった今年も、たくさんの来場者が訪れました。今回のテーマは「燎」です。一人ひとりが輝くことで、自分たちの周りに希望を与えていきたいという思いが込められています。

 編集部が訪れたのは初日の14日。10時に到着したころには、受付に多くの受験生とその保護者の列ができていました。すでに各階の催しや展示も大にぎわいです。創立当初から行われている授業「園芸」から誕生した園芸班では、心を込めて育てたスダチ、モロヘイヤ、ナス、ピーマンなどの野菜や果物が驚きの低価格で販売されており、あっという間に売り切れたそうです。

 特に注目を集めていたのが、今年からスタートした、鷗友生を紹介する企画の数々です。「鷗友すぎるよ展」は、「部活動」を「班活動」と表現するなど、鷗友学園ならではのルールを楽しく紹介。「鷗友はスカートをはいた男子校」といった名(迷?)文句に、多くの来場者が楽しげな声を上げていました。そして、「鷗友生の部屋」では、4人の中1生が、ざっくばらんな10分間のトークを展開。その後、来場者からの質問に答えます。テーマは「園芸の授業」「宿泊行事」「好きな授業」「楽しい先生」と多彩で、「推しの先輩の存在」に話題が移ると、全員の声が弾む場面もありました。トークの終盤では受験生に向けて、「今は大変かもしれないけど、入学したら楽しいことが待っています」「苦手な科目があってもあきらめずにがんばってください」「全員に居場所がある学校です」とメッセージが送られました。

美しい琴の調べが、厳しい残暑を一時忘れさせてくれました

 地下体育室で実施された中1による学校紹介は、昨年から少しスタイルを変えて行われました。以前は「鷗友生の一日」「好きな授業」「受験時の服装・持ちもの」などをポスターで紹介していましたが、鷗友生が寸劇を交えながら学校の歴史を紹介する動画を上映したり、中1生が来場者の質問に直接答えたりと、より一層工夫されていました。

 理工系や医療系学部に進学する生徒が多い同校では、生物や化学といった理科班の展示も多くの来場者の注目を集めていました。化学反応によって溶液の色が鮮やかに変化する「レインボータワー」や、塩が入った手作りの振り子を使って、美しい曲線を描く「リサジュー曲線」などの実験を披露。特に、ペットボトルを振るごとに緑→赤→黄と色が変化する、インジゴカルミンの酸化還元反応を利用した実験では、子どもたちから大きな歓声が上がりました。

 そして、鷗友生のプレゼンテーション能力の高さに驚かされたのが「@階段教室」での発表です。毎年、日ごろの授業をはじめ、課外活動、学外活動、海外研修の内容などをプレゼンする人気の企画ですが、今年は長期留学体験談や渡航型プログラムなど海外研修での体験発表のほか、中学生徒会による鷗友の魅力紹介もありました。伝統あるリトミック(リズム体操)を会場の全員で行う場面も見られ、同校の授業の一端に触れることもできました。

 一方、アリーナとホールでは、さまざまな班による公演が開催されています。管弦楽班は「雲外蒼天」をテーマに、チャイコフスキーの「白鳥の湖」や、スメタナの「モルダウ」といった名曲を奏でました。華やかな浴衣姿で、目も耳も楽しませてくれたのは筝曲班です。箏曲にアレンジされたJ-POPのヒットソングの数々が披露されました。

 このほか、中高それぞれの修学旅行に関する展示、にぎやかな縁日、バラエティー豊かな軽食販売と、楽しい催しがめじろ押しだった2日間。受験生とその保護者の方も、「燎」のテーマのとおりに輝く鷗友生の魅力を感じたことでしょう。

園芸班が心を込めて育てた空心菜(クウシンサイ)。この直後、売り切れに バレーボール班によるタコたたきゲーム「あっぱれ」も大人気。鷗友生が元気いっぱいの掛け声でお祭り気分を盛り上げてくれます
理科班による演示実験。水溶液の化学反応による色鮮やかな「レインボータワー」に、多くの子どもたちが目を輝かせていました 今年の2月に受験を終えたばかりの中1生からのアドバイスが満載だった「中学1年学校紹介」。中1生に質問できるコーナーも大盛況でした 中1の仲良し4人組によるリラックスムードの対談から学校の魅力が伝わってきます
「@階段教室」では、中学生徒会が学校の魅力をプレゼンテーション。鷗友生が大好きなダンスの授業で行うリトミックに来場者も挑戦しました 総勢51名の管弦楽班が奏でる重厚かつ華麗な音楽が会場を包みます

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