受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「24年2月号」より転載/24年1月公開)

東洋英和女学院中学部・高等部 クリスマス音楽会 12/9(土)

東洋英和の魅力があふれるクリスマスの
喜びを分かち合う音楽会

 創立以来、聖書の教えを建学の精神として受け継ぐ東洋英和女学院。キリストの降誕を祝うクリスマス音楽会は、生徒から愛されてきたとても大切な行事です。12月9日に2公演が行われ、在校生とその保護者に加え、全学年の受験希望者を対象に、予約制で各回200組400名が招待されました。

 出演したのは、ハンドベル部、合唱部、高1音楽選択者、課外教室のオルガン科・器楽科所属の生徒と、器楽科講師です。同校には、クラブ活動とは別に課外教室があり、希望者は講師から専門的なレッスンを受けています。

 編集部が訪れたのは、13時開演の第1回公演。12時30分の開場時刻をめざして多くの参加者が学校に訪れ、開演を待ち望んでいる様子でした。会場の入り口付近では、クッキーの詰め合わせの販売もありました。売り上げ1袋につき100円が、東日本大震災の被災者支援のために献金されるそうです。

 クリスマス音楽会のはじめには、高等部長の楠山眞里子先生が登壇。キリストの誕生を知らせる「ベツレヘムの星」のお話をされた後、「日々練習を重ねてきた生徒たちが演奏します。どうぞお楽しみください」とあいさつしました。

高1音楽選択者の合唱の後、最後は来場者も一緒に讃美歌を歌いました

 最初の演奏は、オルガン科の高2生による「ノエル」です。会場となった新マーガレット・クレイグ記念講堂に1997年に設置された、ドイツ製のパイプオルガンを使用します。その大きさに、驚く受験生も少なくありません。会場全体に響き渡るパイプオルガンの厳かな音色に、誰もがじっくりと聞き入っていました。司会を務める高3生の2人は、「毎朝の礼拝では、パイプオルガンの演奏とともに、讃美歌を歌っています。東洋英和は音楽にあふれた学校で、生徒たちも音楽が大好きです」と笑顔で話しました。

 続いて、美しいハーモニーを披露したのは合唱部です。「ジングルベル」を軽やかに歌った後、器楽科講師の方々が、バイオリン、チェロ、フルート、グロッケンで演奏に加わり、「Magical Kingdom」を歌いました。そして、器楽科講師の方々による室内楽(バイオリン・チェロ・ピアノ)では、ベートーベンのピアノ三重奏曲「街の歌」と「クリスマス・タブロー」からの楽曲を演奏し、大きな拍手が送られていました。

 ハンドベル部による演奏も見事です。今回は高校生グループが「クリスマス フェスティバル」を披露。「天使のハーモニー」と称されるハンドベルの音色は、全員が息を合わせてこそ生まれるものです。生徒たちはアイコンタクトを取りながら、大小さまざまなハンドベルを巧みに奏でました。

 さらに、器楽科オーケストラが「主よ 人の望みの喜びよ」を演奏。高1音楽選択者は、讃美歌115番「ああ ベツレヘムよ」を伸びやかに歌いました。

 最後は、パイプオルガンの演奏とともに、来場者も一緒になって讃美歌112番「もろびとこぞりて」を合唱。会場全体がクリスマスムードに包まれ、和やかな雰囲気で音楽会は終了しました。

 受験生にとって、舞台上で輝く先輩たちの姿はあこがれの存在となったことでしょう。それぞれの演奏の間には、司会者の生徒たちが学校生活や行事などについて説明するなど、同校の魅力をじっくり感じられるクリスマス音楽会となりました。

部員26名で活動する合唱部が、透明感のある歌声を披露。器楽科講師の方々も演奏に加わりました 器楽科に所属する生徒によるオーケストラ。美しいハーモニーを奏でていました
息のぴったり合った演奏で聴衆を魅了した、ハンドベル部の高校生グループ 「東日本大震災の被災者支援企画」として、クリスマスにちなんだクッキー販売も

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