スクール情報
(「24年1月号」より転載/23年12月公開)
豊島岡女子学園中学校・高等学校 桃李祭▶ 11月3日(金・祝)・4日(土)
4年ぶりに自由見学が再開!
わくわくが詰まった2日間に
「桃源郷」をイメージした大きなイラストが来場者を出迎えます
毎年多くの来場者を迎える、豊島岡女子学園中学校・高等学校の桃李祭。コロナ禍では外部公開を中止したり、校内の見学をツアー方式にしたりと、さまざまな感染対策を行ってきましたが、今年度はついに自由見学を再開。前回よりも多くの来場者を招き、さらににぎやかな桃李祭となりました。
今年度のスローガンは「ももcan‼」です。桃李祭の「桃」に、「〜できる」という意味の英単語である「can」を組み合わせました。豊島岡生の日々の努力や、わくわくできる体験をぎゅっと詰めた缶詰をイメージしているとのこと。装飾テーマは「桃源郷」で、中国の伝説上の楽園をイメージした華やかな装飾が校内を彩りました。
編集部が訪問したのは開催初日の3日。まず目を引いたのは、2階の化学部の展示です。ちょうどスライム作り体験を行っていたところで、たくさんの見学者が集まっていました。白衣に身を包んだ在校生が、作る手順をていねいに教えます。参加者は、真剣な表情でその説明に耳を傾けていました。
すぐ隣の生物部も人気を集めていました。アカハライモリなどの生き物の展示だけでなく、なんと解剖の実演も。たくさんの来場者が解剖を行うテーブルに集まり、生き物のからだの構造を観察していました。
5階では、楽器体験が行われていました。マンドリンやギター、バイオリンなど、小学生にはあまりなじみのない楽器に触れられる機会とあって大人気です。在校生の手の動かし方を確認しながら、見よう見まねで楽器を弾いている子どもたちの姿が印象的でした。
ダンス部による発表の会場となった6階の体育館には大勢の来場者が集まり、熱気に包まれました
さて、豊島岡の名物といえば、毎朝5分間行われる「運針」でしょう。桃李祭では、この運針の腕を競う「運針競技会」が開催されます。時間内に、白布を赤糸でいかにすばやく、きれいに縫うことができるかを競うもので、各クラスから選出された腕自慢が参加します。編集部が見学したのは、11時からの中学生の部。運営委員の生徒が合図をすると、選手は一斉に手を動かし始めます。競技に集中できるように、来場者も声を出しての応援はできません。静かでありながらも、熱い勝負が繰り広げられました。
洋裁部の展示からも、豊島岡生の裁縫の腕前がうかがえます。高級感のあるドレスや着物など、こだわりが詰まった渾身の作品が並びました。
地下1階では、天文部によるプラネタリウムが行われていました。小さなドームの中に入り、部員が電気を消すと、頭上には満点の星空が。星座の見つけ方や成り立ちについて説明を聞きながら、星空観察を楽しみました。
6階の体育館では、ダンス部や軽音楽部などがパフォーマンスを披露。開演30分前には長い列ができるほどで、人気の高さがうかがえます。ダンス部の発表では、さまざまな衣装に身を包んだ部員たちが、多彩な世界を全身で表現しました。
そのほか、体育系クラブも負けてはいません。グラウンドでは、硬式テニス部による、ボールをカゴに入れる手作りのゲームなどが行われ、順番待ちの列ができていました。
わくわくできる桃李祭をめざして、各クラブが創意工夫をこらした2日間。その成果は、来場者の楽しそうな表情からも感じ取れました。
百人一首部では、坊主めくりなどの体験のほか、部員同士の公開試合も行いました | 同校の名物である「運針競技会」。真剣な表情で、黙々と白布に赤糸を通していきます |
在校生による「豊島岡ツアー」も人気です。たくさんの人でにぎわう校内を巡ります | 化学部によるスライム作り体験。部員の指示に従い、液体を混ぜていきます | 洋裁部による展示では、高級感のあるドレスや、童話をモチーフにした衣装が並びました |
7階の茶室では、茶道部による茶の湯を体験。受験生は事前に申し込みをして当選した方のみが参加できます | 5階で行われた楽器体験。マンドリン、ギター、バイオリンなどを体験しました | 書道部による展示。中高生とは思えない達筆ぶりに、来場者も驚いていました |
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