受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2025年度中学受験  サピックス小学部第36期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 海城中学校

気分転換のしかた

H.Mさん お子さんの名前 Sさん

 テレビゲームが好きな息子は、ついついやり過ぎてしまって寝不足になりがちでした。ゲームを禁止すると今度はトイレにこもって読書に夢中になり、結局勉強がおろそかになるのでした。そこで我が家で取り組んだ気分転換の方法を紹介します。
①ボードゲーム
 家族でボードゲームをプレイすることで受験のことではない話題が増えました。ときには攻略方法について議論することも。直前期はさすがにボードゲームをやる余裕はなくなったのですが、受験が終わった後は思う存分楽しんでいます。短い時間でできるものもたくさんあります。頭を使うので思考力のアップにもなっていると思いました。大人が本気でやってもかなわないものもあり、それはそれで子供にとっては爽快感があったようです。
②散歩
 ずっと室内にいると息が詰まってしまいます。散歩コースをいくつか決めて「今日は時間がないから短めのコース」といった具合にその日の予定に合わせて柔軟に行っていました。夜に行くことが多かったのですが、星を見たり風を感じたりしながらゆったりと歩きました。休日は草花を見て理科の学習にも役立てました。歩くスピードや歩き方を見て体調管理にも役立てました。お互いに向き合わずに一緒の方向に向かって歩いているので気軽に会話できました。普段は話さないような学校の話題も話すことがありました。親はなるべく聞き役に徹して子供に思う存分話させるよう心がけました。必ず絶対に行くという風に決めてしまうとそれはそれで負荷がかかるので寒い日や雨の日は無理せず取り組みました。
③喫茶店で勉強する
 夏休みや休日などは親がずっと一緒にいるのもなかなか疲れます。たまには環境を変えて喫茶店でおいしい飲み物を飲みながら勉強したことはよい気分転換になりました。エアコンの風が直接当たらない座席を選ぶなど体調管理には気をつけました。あまり長居するのも申し訳ないので2時間程度で区切ったのも結果的には集中できてよかったです。夏休み中は他にも同じようにしているご家庭があったのでたまにはこういうやり方もいいと感じました。
 親としては寸暇を惜しんで机に向かってほしいところですが我が家ではさすがにそれは無理でした。「気分転換が上手にできるようになるための練習」と割り切って親子一緒になって楽しみました。振り返ってみるとそういう風に考えられたことが子供にとってもプレッシャーにならなかったのかなと思います。

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