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進学校 ▶ 神戸女学院中学部
走馬灯にかわった日々
Y.Rさん
スマートフォンの画面に、合格の2文字を見て、最初に口をついて出たのは、よかったという言葉でした。喜びと驚きと安堵で頭が真っ白になって、とにかく、よかったとしか言いようがありませんでした。次に脳裏にうかんだのは、家族、SAPIXの先生方や友達、学校の友達の顔。私の受験や受験勉強を支え、応援してくれた人たちの笑顔です。私の受験を支えてくれた人たちに、良い報告をする事ができると、安心したのです。思い出したのは、皆の顔だけではありません。受験をする、という事を意識し始めた4年生の頃、急に増えた課題をこなし切れずに、悔しくて、つらくて涙を流したこともあったこと。それまでは努力なんてしなくても点数がとれて1番が当たり前だったのに、4年生の時新しく入ってきた子に負けて、自分が井の中の蛙だったのだと思い知ったこと。でもやっぱり悔しくて、努力するようになり、追いついたこと。5年生になり、学校もSAPIXも授業時間が増え、より大変になったこと。6年生になり、課題の難易度が一気に上がり、ついていけなくなりそうだったこと。テストの点数が悪くなり、初めてコース落ちしたこと。親とケンカして、夜布団の中で泣いたこと。天才に出会い、絶望したこと。机の上の山積みの課題や、一気に悪くなった成績票。まるで走馬灯のように流れていきました。
3年間で感じた悔しさやつらさが、今、喜びや安堵となって戻ってくる。受験は、甘さの中に苦さを含んだ、今までで一番大きな思い出です。
2024年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡 |
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