受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 早稲田中学校

今しか頑張れない

C.Sさん

 僕がサピックスに入室したのは3年生の冬だ。入室した時から国語が得意で、最後まで授業で完結した。国語とは真逆で、最後まで苦戦したのは算数だ。さて、前置きはここまでにして、僕の受験を回想しよう。
<1月受験>(学校は1月休んだ)
 初戦、10日の栄東。初めての受験にそこまで緊張感はなかったが、試験中に何度も鼻をかんで大変だった。でもかなりの手ごたえ! 東大クラスだ。
 20日の市川。先生から聞いた通り受験層がワンランク上で倍率も高い。全教科丁寧に解け、合格。
 22日の渋幕。前の2校より格段に難しいとはわかっていたが、同じ教室に同志がいて安心した。でも、過去問通り算数は難しく、理科も時間配分を間違えてしまった。敗因はそれだ。
<2月受験>(麻布中の対策プリントは直前までやった)
 1日、本命の麻布。午後は都市大付中だ。今までの力を全て出し切った。午後はその勢いでいった。
 2日、朝食を食べながら、昨日の都市大の結果を見る。「よし合格!」これなら麻布もいける。気持ちを切り替え、第三志望の本郷に臨んだ。しかし、本郷は不合格。
 3日、早稲田だ。麻布と同じ位集中したつもりだけど、麻布と唯一違った点は、試験の合間に(麻布に落ちたらやばい)と自分を追い詰めたことでいつにもなく集中し覚醒したことだ。その後、麻布の結果を見た。僕の番号がなく「終わった…」と無になった。
 4日、麻布に起きたやるせなさをぶつけた。試験が終わって早稲田の結果を見ると合格。麻布より難しいはずの早稲田に受かって複雑な心境だ。先生と電話していると、麻布不合格と早稲田合格を同時に実感し、泣いた。
 入試までは時間があるようで実はない。「合格」の二文字、自分の受験番号、それを見たいと少しでも思ったなら、質問教室に通いまくってとにかく勉強しよう。今しか頑張れないよ。本当に。
 先生方、警備員のみなさん、受付さん、本当にお世話になりました!

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