僕は１年生のころからサピックス生活が始まった。それは波乱に満ちていた。
　初めは時間内に終わらないテストが苦痛で、不安しかなかった。そんな僕が開成・筑駒を知ったのは４年生の頃。その頃は偏差値65以上の学校など高嶺の花だった。しかし、文化祭に行き実際に見たり体験したりして一気に惚れ込んだ。そして「志望校」として本格的に意識し、こつこつ努力を始めた。
　そんな僕が６年間で特につらかった時期は二度。一度目は４年生の夏期講習。復習に追われ、夏が終わった。二度目は５年生の後期。先の見えない不安と膨大な家庭学習に逃げたくなり集中できない頃だった。そんな不安の底から救ってくれたのは、ともに切磋琢磨した仲間たちだった。６年生になり土特、ＳＳと長い時間を一緒に過ごす中で、時には張り合う仲間だが、苦難を共に乗り越えた戦友のような仲間意識があった。仲間からの言葉は自分の自信へとつながり、６年生の１年間は辛いと感じたことは一度もない。

　さて、ここからは開成・筑駒を受験する方への教科ごとの対策を伝えたい。
国語　漢字の要、語彙力完成プリント、言葉ナビ、授業の内容の復習（特にＳＳ）
算数　超図形特訓、立体切断、ＳＳの開成対策プリント
理科　単語帳（生物）、コアプラス、志望校対策プリント（土特）
社会　データバンク、憲法、メモ帳、アトラス、歴史資料

　２月３日、開成、渋渋の結果がでていない中、筑駒の試験を受けた。その帰り、父からどちらも合格と聞き感無量になった。筑駒は残念だったが、一生懸命努力した結果なので悔いはない。
　試験当日、不安になると思います。そんな時は、先生方の言葉を思い出して下さい。そうすれば不安に打ち勝ち合格を勝ち取れます。最後まであきらめず、頑張ってください。
　「少年よ　大志を抱け」