受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 海城中学校

今だから言えること

M.Hさん

 僕は親の勧めで4年生からSAPIXに入りました。5年生までは、時間が長く、お腹が空くので、行きたくないと思っていました。6年生になると課題で忙しすぎて、そんなことを考える余裕もなくなりました。今まで一緒に遊んでいた友達は「絶対に第一志望に受かってやる!」という本気モードになり、遊ばずに、ゲームもやめて、勉強していました。しかし、母に「なんで焦らずにゲームなんかしていられるの」と何度言われても、ゲームはやめられませんでした。今まで英検®などの試験で不合格ということはなかったので、「受かったらうれしいな」「なんとかなるでしょ」と思っていました。今思い返すと、怖いもの知らずで、危なっかしかったと思います。
 1月受験は、通過点と思っていたので、緊張しませんでした。それでも、合格した時はとてもうれしかったです。入試本番3日前、久しぶりに理科のコアプラスをやったとき、植物の名前などが思い出せず、「得意なはずの理科ができない」とあわてました。「もっと遊ばずに勉強するんだった」と後悔したものの、「もう間に合わない」とあきらめの気持ちでした。第一志望校の試験は「やるしかない」と落ち着いて受けることができましたが、終了したときは、理科は意味が分からなかった上、国語も相性の悪い物語文だったので、自信がなく、「落ちた」と思いました。2日目の入試は、「普通にやればできる」と切り替えて受けました。
 2日目午前の入試の後、父と一緒に家に帰る途中のタクシーの中で、第一志望校の合格発表を恐る恐る見ました。桜色の画面に「合格」とあり、タクシーの中で跳びはねてしまうほど喜びました。合格した実感がわかず、昼食に母が作ってくれた卵焼きは味が全然しませんでした。こうして3年間の受験生活は、全試合全勝で幕を閉じました。
 4年生から受験勉強を応援してくださったSAPIXの先生、本当にありがとうございました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

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