僕は、３年生の頃、親のすすめで、中学受験の事を何も考えず、ＳＡＰＩＸに通い始めました。最初は、怖い先生かな、と緊張していましたが、実際はとても面白く、不安が解消されたことをなつかしく思い出します。次第に友達も増え、そのおかげか勉強をすること、ＳＡＰＩＸに行くことが楽しくなり始めました。サッカーやバイオリンなどの習い事も６年生までは続け、勉強もそこまで大変ではありませんでした。
　しかし、６年生になり、勉強が増え、中学受験までの日数を数えては、あせり、おびえていました。そんな僕を支えてくれたのは、先生と友達でした。例えば、友達はＳＳのクラスが下がった僕に、「絶対、上のクラスに戻ってこいよ。」と言ってくれました。先生は勉強の楽しさを忘れた僕にこんな事を言ってくれたのです。「楽しいって最強だから。」この言葉のおかげで、僕は、目がさめた気がします。以後、僕は、勉強をこなす事を楽しいと思えるようになりました。
　２月１日、全力を出し切りましたが、翌日、僕の目に映ったのは、不合格の文字でした。僕は、その時、みなさんが考えられないくらいのショックを受けました。すぐには、泣けませんでした。ですが、その日、ＳＡＰＩＸから電話がかかってきました。僕をかわいがってくれていた先生からでした。聞いているうちに、涙が止まらなくなりました。僕は、涙を流し、そして立ち直り、２月３日の試験のために、心を入れ替えることができました。
　この受験体験記を読んでくれた人に伝えたいアドバイスです。ＳＡＰＩＸで、たくさん友達を作り、励まし合ってください。そして、ＳＡＰＩＸに行くこと、勉強をすることを楽しんでください。決して、つまらないと思わず楽しいと思える勉強をコツコツこなしていってください。本当に楽しいって最強ですので。