娘がサピックスに入室したのは３年生の夏期講習からでした。最初は真ん中のクラスでのスタートでした。これまで小学校の学習以外した事がなかったので、今まで触れた事のないハイレベルな授業内容に親子で驚いたのを覚えています。
　最初は特に算数に苦労しました。娘は計算力が低く、難しい計算で授業についていくだけで必死でした。ひたすら出された家庭学習をこなし、時には内容が重すぎて、泣きながら家庭学習を進める日もありました。それでも娘は算数から逃げず、愚直に授業と家庭学習に向き合っておりました。そうする事で、４年生の後半から徐々に算数の成績が上がり、得意とまではいかなくとも、安定した成績をとれるようになりました。
　国語は読書好きだった為か、一番の得意科目でした。しかし、６年生から急に国語の成績が崩れ始め、ひどい時は偏差値が一気に20くらい下がった事もありました。あわてて国語の勉強に本腰を入れましたが、なかなか成績は上向かず、娘も完全に自信を失ってしまいました。国語の先生に相談したところ、「これからたくさん演習をするので徐々にできるようになるので大丈夫です」とアドバイスを頂き、その言葉を信じ、娘と日々の国語の勉強に取り組みました。この時期は、社会の歴史が苦手だった事もあり、国語の成績不振も重なり、クラス落ちをしてしまいました。あの時の娘の泣きじゃくった姿と、絶望感とむなしさは、サピックスで一番辛かった経験でした。なぜこんなに頑張っているのに成績が下がるのか、どうしたら良いのかわからず本当に落ち込みました。
　しかし、時間は待ってくれません。娘を励まし、気持ちを立て直し、ひたすら家庭学習に集中し改善点を見つけ、丁寧に学習に取り組みました。特に６年生の夏期講習の娘の集中力はすさまじく、親から見ても感心するほどでした。その成果が６年生後半に徐々に出てきて、国語の成績も上向き、苦手な歴史も繰り返しの学習で定着し、クラスも元のクラスに戻る事ができました。
　ＳＳ特訓のクラスでは、最初は良い点数がとれず席は真ん中より後ろが多かったですが、持ち前の粘り強さでコツコツと学習に取り組み、手も足も出なかった算数も最後は合格点がとれるレベルにまで成績を上げる事ができました。そして見事に第一志望の桜蔭中に合格する事ができました。
　皆様にお伝えしたいのは、ありきたりですが、努力は必ず実を結ぶという事です。受験生活は本当に大変でくじけそうになる時が何度もあります。しかし、自分を信じ前だけを見て進んで下さい。きっとそこに道が開かれます。
　これまでご指導頂いたサピックスの先生方には大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。