受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学附属駒場中学校

7年間のサピックス伴走生活を終えて

R.Kさん お子さんの名前 Hさん

 長男が4年生でサピックスに入室してから、3人の息子がお世話になり、それぞれが志望校にご縁を頂くことができました。
 塾に通っていれば勝手に勉強してくれるものと、通塾開始から1年間は、仕事の忙しさにかまけて保護者会にすら参加せず、長男に全ての勉強を任せていました。しかし、そのうち成績が下降。点数なのか偏差値なのかわからないような成績を目にしたことで、ようやく事態の深刻さに気づき、慌てたことを今でもはっきりと覚えています。
 我が家の息子達は三人三様。全て同じような伴走とはなりませんでした。しっかり伴走してほしい長男、細かく指示はされたくなく、やりたい教科に勉強が偏る次男、自分でやるべきことを把握して一人でさっさと4教科満遍なく勉強する三男。もちろん、家庭学習のスケジュールは3人同じものは使えず、個性に応じて組み立てていくこととなりました。そのためには、年間学習法を読み、家庭学習の優先順位を把握し、各自に必要なタスクを見極めることが必要です。
 長男の時には、家庭学習がうまく進められず苦労しました。年数を重ねるうちに、家庭学習で悩んだ時は、保護者自身で抱え込まず、中学受験のプロである先生方に相談することが一番だと、当たり前のことにようやく気付きました。どうしても親は日常的に先生と接する機会がないので、ご相談に躊躇してしまいがちです。しかし、長男が6年生の時の面談で先生方が驚くほど長男の性格を把握して下さっていることを知り、それ以降は全幅の信頼をよせて、不安がよぎったらすぐにご相談するようにしました。いつも適切なアドバイスを頂くことができ、不安は放置しないことが何よりも大切だと痛感しました。
 家庭学習の計画を立てる中で心掛けたのは、二つあります。
 一つは子供にとって勉強を大変な苦行にしないことです。小学生が自宅で一時間以上机にかじりついて勉強することは正直難しいと思います。そこで家庭学習のタスクを細分化しました。60分間の勉強より、15分間の勉強の方が、手をつけるハードルが心理的に下がります。60分間集中しつづけることは難しくても、15分間ならきっと集中できます。小学生の勉強は、その15分間の勉強を何個積み上げられるかが勝負なのかもしれません。
 もう一つは、1週間単位でのタスクの見える化です。1日のタスクが予想以上に早く終われば、残りの時間は自由時間。次の日のタスクには手をつけることは親からは強制しません。1週間をどう過ごすかは、子に任せ、勉強のやりくりは自分で考えるよう促しました。
 こうした家庭学習も良質なテキスト、楽しくもピリッとした授業、切磋琢磨しあえる仲間の存在があったからこそ成り立ちました。7年間本当にありがとうございました。

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