受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 慶應義塾普通部

全ての日々に喝采を

M.Kさん お子さんの名前 Sさん

 本日2月11日、入学説明会が終わり、サピックスの教材を整理しようとしていたらこれまでの塾生活、息子の日々が思い出され涙が止まりません。日めくりカレンダーは合格が分かった2月3日のまま、新しい生活に向け歩み始めなければ。
 息子がサピックスに入室したのは2年生の春。心配していましたが、「勉強は授業で集中して聞いてください、テストの結果に一喜一憂しないでください、怒らないでください」という保護者会の説明を聞き、この塾で大丈夫と確信しました。半年程経ち、テストにも慣れてきてからはテストの復習をはじめクラスも上がり塾が更に楽しくなりました。
 3・4・5年生では①授業に集中 ②デイリーサピックスは欠かさず ③テストで得点率の高い問題で間違えたところの復習 ④授業の復習 半分くらいしか出来ませんでしたが‥。
 本命校は息子が自ら6年生の夏前頃に決めました。秋、SSが始まってからは時間があっという間に過ぎます。本命校の過去問をしようと思いましたが、SSの復習、平常授業の復習をするだけで時間が取られ、過去問どころではありません。息子は学校生活と息抜きの時間を一番大切にしていて、これが充実していないと勉強ができない為、時間が限られます。11月、単元ごとの復習を始めたいのですが、過去問とSSの復習をすると時間がありません。塾のない日に少しずつこなします。
 正月特訓が終わり、入試10日前からお休みをして6時に起き、朝からSS総復習、土特の分野別復習、時事プリント、残りの過去問をしていきました。私も仕事を休み毎日朝から息子と問題を解きます。この日々は愛おしく楽しいものでした。兄弟もいる為、息子と2人きりの時間がなかったからでしょうか。そして、何とか入試本番までに勉強は仕上がりました。あとは結果を待つのみ。
 合格の通知を見たのは3日の試験後に家族全員でレストランで食事を始めようとしていた時で、皆で乾杯が出来た事も嬉しかったです。
 晴れ晴れしい気持ちになるはずが、今サピックスを離れることに寂しさが押し寄せています。自転車で送り迎えをしていた時の息子の重み、初めてクラスが上がった時の嬉しさ、夏期講習の暑かった日々、塾から帰って来た時楽しそうに授業について話す幼い息子の可愛い笑顔、友達と図書館で勉強をした日々、過去問で点数が取れなくて初めて見た息子の悔し涙、まだ鮮明に残っている記憶がありすぎて、その愛しい日々を忘れたくなく思います。この思い出を、この寂しさを抱えたまま新しい場所へ進んで行きたいと思います。
 最後になりましたが、息子と仲良くしてくださった塾のお友達、サピックスの先生方に感謝をお伝えいたします。本当にありがとうございました。2年生のあの日サピックスに入り本当に良かったと思っています。
 日めくりカレンダーも今日の日付に更新する時がやってきました。
 全ての日々に喝采を! 素晴らしい思い出をありがとうございました。

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