受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 海城中学校

1回目不合格から立て直し、2回目で合格

S.Hさん お子さんの名前 Yさん

 4年間サピックスにお世話になり、真ん中より少し上のブロックが定位置の息子でしたが、何とか第一志望の海城中学に合格することができました。
 息子はサピックスから「楽しかった~」と元気に帰宅したことはなく、帰宅が遅くなるのを嫌がって質問教室には一度も行かず、授業後は疲れ切って復習をせずに寝て、早起きが苦手で朝勉強はできませんでした。ゲームは入試当日まで1日1時間を守って続けました。(1時間がきっちり守れなかったので、夫の判断で春に1時間で強制終了になるようみまもり制限をかけました。) およそサピックス生のスタンダードな姿とはかけ離れていたかもしれません。
 ただ、1月にライブ配信授業を受けている姿をそっと覗いたら、見たこともない真剣な表情で集中しており、授業を最大限に吸収して力をつけているのを想像することはできました。また、一人で勉強するよりもSS特訓に行って勉強したほうが楽しいという言葉も冬には口にするようになっていました。決して勉強好きとは言えず、5年生では塾の行き渋りもありましたが、6年生では体調不良以外は休まずに通いきることができました。
 受験本番で苦労したのは、2月2日昼に1回目の不合格が分かってから、3日の2回目受験に再チャレンジするまでの子供のメンタルの立て直しでした。
 サピックスの先生に電話で相談すると、1回目×でも2回目〇だった子はいるし、もはやクラスがαでないとか関係なく気持ちの勝負であること、力を出しきったら結果はついてくるとの言葉をいただきました。私は、過去実績では1回目と2回目の合格最低点はそんなに差はないこと、昨年の過去問では息子は2回目の問題のほうが出来がよかったこと、2回目しか受けない人は1回目を受けていないから今年の傾向を体験した子は強いはず、と伝えました。その日の夜に第二志望の合格が分かったこともあり、夜には本人の気持ちも落ち着いていました。「第二志望もいい学校だと思うし、親としては絶対どこに行ってほしいという希望もないから、自分の力を出し切って後悔しないよう、自分のための受験をしてきて」と伝えました。さらに具体的な2回目合格のエピソードをネットで調べて寝る前に話しましたが、それはプレッシャーになるからやめてと嫌がられました。
 また、2回目受験当日は「出発時間をゆっくりにする」「一番着やすい普段着のゲームのイカのキャラクターのついたTシャツを着る」「休憩時間が長いのでチョコを食べて気分転換する」の3点を変更して臨みました。
 結果、手応えとしては2回目のほうが全教科よかったと思うと本人の感想通り、2回目で合格することができました。苦手な理科の特定分野が出なかったなど運も味方してくれたのかもしれません。
 自分のペースを守りながらも目標を達成する経験ができ、感謝しております。大変お世話になりどうもありがとうございました。

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