「ぼくは麻布にいく！」
　小学校１年生の頃、何となく中学受験の話になり、中学受験するなら通学しやすくて、せっかくなら御三家レベルを目指そう、というのがきっかけです。ただ低学年では中学受験のことも深く理解しておらず「○○ちゃん（同級生の女の子）と一緒に麻布にいく！」とテーマパークに行くようなノリから始まったのが我が家の中学受験です。「麻布にいくなら勉強頑張らないとね」と諭しながら、難関校合格実績の高いサピックスに新３年生から通い始めることになりました。
　勉強についていけるのか最初は不安でしたが、サピックスの授業は本当に面白かったようで、授業内容や先生が言っていたことを、毎回、楽しそうに細かく報告してくれました。
　ただ、５年生、６年生になると授業内容も難しくなってくるため、親が勉強をフォローするのは限界があります。そのため「家で復習しなくてもいいように授業でしっかり集中しよう！」と言って毎回送り出すようにしました。
　その他、親がサポートできることは裏方作業です。突っ張り壁面収納、目的別のボックス、テプラを駆使して、膨大に配布されるテキスト、プリントをとにかく整理整頓させやすい環境を作りました。さらには単元ごとに年間カリキュラム表をハードケースに入れて、見たい単元のテキストがすぐに探し出せるようにしました。
　あと、メンタル面のサポートでは、結果重視とならないよう心掛けました。成績は乱高下してテスト結果が良くないこともありましたが「本番じゃないから大丈夫！」、本命の麻布本番受験の前後でも「仮に第二志望、第三志望だとしても素敵な学校なので気楽にいこう！」第二志望、第三志望の受験時も「中学受験は必須ではないので結果はどうでもいいよ」、とにかく本人のプレッシャーにならないようにしました。
　また、睡眠時間の確保は非常に重要と考えており、課題のやり残しがあろうが22時までには就寝するよう努めました。
　本人の性格もありますが、終始おだやかな気持ちで本番に臨むことができ、持てる力を十分に発揮できたと思います。また、本人曰く、合格要因の内訳はＳＳ特訓が80％を占めているらしく、十分過ぎるほど対策しているので合格しないわけがないと言い切っていました。
　今回、ありがたいことに第一志望の麻布中に合格することができましたが、結果云々よりも、目標を定め、それに向かってひたすら努力、継続していくことの大切さを体験できたことは財産となりました。中学受験を通して、また、サピックスの先生方にご指導いただきながら、親子共々成長できたことに感謝いたします。
　本当にありがとうございました。