魅力再発見
(「25年7月号」より転載/25年6月公開)
魅力再発見 日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
初志を貫き希望進路を実現
中高で育んだ力を携え次のステージへ
田代 楓さん
(獣医師・東京科学大学大学院助教/
日本大学藤沢高等学校2015年卒)
日本大学の正付属校である日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校。同じキャンパスに小学校から大学までがそろう環境を生かした連携教育は、同校の大きな魅力です。今年度より、東京科学大学大学院助教として新たな道を歩み始めた卒業生の田代楓さんに、同校での思い出を聞きました。
夢に近づく大学との連携プログラムを体験
2009年に開校した日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校は、緑あふれる日本大学湘南キャンパスの一角に位置します。11万5412㎡の広大な敷地には、大学の図書館・博物館・グラウンドなどの施設が整い、付属校の生徒も利用できます。博士(獣医学)であり、ウイルス制御学の研究者でもある田代楓さんは、同校の第一期生として入学しました。
幼いころから獣医になる夢を抱いていた田代さんは、獣医学科への内部推薦制度がある中学校が開設されると知り、迷わず同校を第一志望に選びました。将来、推薦制度を利用して進学することを見据え、小6のときにすでに高校生に混ざって大学のオープンキャンパスにも参加していたそうです。
そんな田代さんにとって最も印象深かった行事は、高1生を対象に、隣接する日本大学生物資源科学部で施設見学や体験授業・実習を行う「高大一貫教育」でした。「わたしは、実際の血液検査と同じ方法でプレパラートを作成し、血球細胞を観察する獣医学科の実習に参加しました。この体験を通して、大学入学後の学びをイメージし、目標とする進路への意欲を高めることができました。また、中学校での農場実習など、進路選択に役立つ付属校ならではのプログラムがあるのも日大藤沢の強みです」と話します。
臨床から研究へ。大学で学びの視野を広げる
高校ではカラテ部に所属し、積極的に活動していた田代さん。「高校からの入学生が多く新鮮な雰囲気で、部活は受験勉強の息抜きにもなっていました。一方で、先生からは『勉強をサボっていると、周りにすぐ抜かされるぞ』と発破をかけられ、学習面でも良い刺激になりました」と振り返ります。
大学は志望どおり、難関の生物資源科学部獣医学科に内部推薦で進学。もともと“動物のお医者さん”をめざしていた田代さんですが、卒業論文をきっかけに研究のおもしろさに目覚め、研究者の道へ。今年4月、東京科学大学大学院の助教に就任しました。「ガーナとの共同研究プロジェクトも始動し、今わくわくしています。日大藤沢で培った困難を乗り越える力を生かして、社会に還元できる、意義のある研究に取り組んでいきたいと考えています」と力強く語ってくれました。
東京科学大学大学院医歯学総合研究科 ウイルス制御学分野プロジェクト助教の田代楓さん
大学院の実験室で、日々研究に取り組んでいます
《学校のプロフィール》
日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
●所在地 〒252-0885 神奈川県藤沢市亀井野1866
●交 通 小田急江ノ島線「六会日大前」駅より徒歩8分
●TEL 0466-81-0125
●H P www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp
Information
学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp/exam/
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