魅力再発見
(「24年7月号」より転載/24年6月公開)
魅力再発見 日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
生徒の個性と自主性を尊重する先生が
夢をかなえる土台づくりを支えてくれた
須藤 愛莉咲さん
(北里大学大学院理学研究科/日本大学藤沢高等学校2018年卒)
日本大学の付属校の一つである、日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校。「自主創造」を教育理念とし、「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」能力を身につけるための教育を行っています。現在、北里大学大学院理学研究科で、研究者への道を追い求める卒業生の須藤愛莉咲さんに、同校での思い出を聞きました。
好奇心を刺激された「農場実習」
現在、北里大学大学院理学研究科に所属する須藤愛莉咲さんは、2009年に開校した日本大学藤沢中学校の第4期卒業生です。小学生のころから、「研究者になりたい」という夢を抱いていた須藤さんが、同校を志望したのは、農場実習に興味を抱いたことがきっかけでした。
日大藤沢は、日本大学生物資源科学部に隣接し、広大で緑豊かな大学キャンパスの一角に位置します。11万5412㎡のキャンパスには、大学の図書館・博物館・グラウンドなどの各施設があり、付属校の生徒も利用できます。中1では、隣接する大学の農場で、実習を毎週実施。土作りから野菜の収穫まで行っており、須藤さんはその学校独自のプログラムに、好奇心を刺激されたそうです。
また、付属校連携教育の一環として、中1から食品作りのシステムや安全性なども学びます。これは、食に携わる分野を専門に教える大学スタッフや大学生から指導を受ける本格的なものです。「農場実習でトラクターの運転体験をしたり、畜産実習でどうやって家畜が精肉になるのかを学んだりと、ふだんの生活ではなかなかできない、とても貴重な経験でした」と振り返ります。
恩師の的確な進路指導で夢に近づく
中高6年間、バレーボール部に所属していた須藤さんは、文武両道の学校生活を通して、大学受験やその後の生活にも必要な強靭さを身につけられたと言います。「日大藤沢は宿題や課題が多く、当時はクラブ活動と勉強の両立が大変でした。しかし、現在大学院生として、研究に毎日没頭するために必要な体力と気力、そして、スケジューリング能力や集中力は、中高6年間で育まれたと感じています」と話します。
大学受験では、「研究者」という夢をかなえるべく、北里大学理学部への進学を選んだ須藤さん。「実は、高3の時点で進路を一つに絞ることができず、ずっと悩んでいました。そんなとき、先生に『物理を選択しておけば、後で生物や化学に選択替えすることが可能だ』とアドバイスをいただきました」。その的確な進路指導のおかげで、自分に合った進学先を決めることができたのだそうです。
現在、須藤さんは大学院の研究室で、創薬をサポートする技術の研究に取り組んでいます。「わたしは自分で決めて納得したことでなければ実行できない性格のため、進路を決める時期もかなり遅くなりました。先生方はそんなわたしの個性をしっかり理解し、最後まで温かく見守ってくださいました。一人の人間として生徒を見つめ、自主性を重んじてくれる先生がいることが、日大藤沢の大きな魅力だと思っています」。最後に、須藤さんは母校について、「人として尊敬できる先生が多い学校」と、表現してくれました。
大学院で研究に打ち込んでいる須藤愛莉咲さん
農場実習では、一つひとつの作業をていねいに行っていました
《学校のプロフィール》
日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
●所在地 〒252-0885 神奈川県藤沢市亀井野1866
●交 通 小田急江ノ島線「六会日大前」駅より徒歩8分
●TEL 0466-81-0123
●H P www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp
Information
学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp/exam/
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