魅力再発見
(「24年7月号」より転載/24年6月公開)
魅力再発見 香蘭女学校中等科・高等科
誰でも受け入れてくれる温かい環境
すべての経験が今の自分につながる
片山 凛さん(大阪大学外国語学部外国語学科1年生/
香蘭女学校高等科2024年卒)
キリスト教の信仰に基づいた人間教育と高度な教養教育を土台とする香蘭女学校中等科・高等科。自分に与えられた「賜物」を磨き、社会や人のために役立てていく「有為な女性」を育てています。同校での経験を生かして、この春、大阪大学外国語学部外国語学科フィリピン語専攻に進学した片山凛さんにお話を伺いました。
「高校生外交官」の活動が進路の可能性を広げる
「AIG高校生外交官プログラム」では、品川のローカルラジオに出演して、地元の魅力をPR
「中学・高校時代を過ごす環境はとても重要です」と語る片山凛さん。中学受験の際には、多くの学校に足を運んで志望校を決めました。「バザーに行ったときに自然豊かなキャンパスが気に入ると同時に、楽しそうに活動する在校生にパワーを感じたので、香蘭を志望しました」
入学してみると、さまざまなことに興味を持つ人がいて、誰でも受け入れてくれる雰囲気を実感しました。片山さんは、語学が好きになった理由をこう振り返ります。「中1の3学期に英語の授業で発表したら、みんなが『英語上手だね』とほめてくれて、先生もさらに力を伸ばすために短期留学を勧めてくださいました。それを受けて、中2でイギリス語学研修に参加しました」
特にフィリピンに興味を持ったのは、中1~3で受講したオンライン英会話がきっかけでした。フィリピン人の先生が気さくで話しやすかったので、国のことをもっと知りたいと思い、中3の卒業論文では「フィリピンと日本の英語教育の比較」をテーマに研究しました。
さらに進路を決定づける経験となったのが、高2で参加した「AIG高校生外交官プログラム」です。これは「高校生外交官」としてアメリカの高校生と交流するもので、この年はオンラインで実施。片山さんは、学校がある品川区の魅力をPRする活動を行いました。参加した他校の生徒と意見を交わすうちに、「自分が本当に興味を持っていることを大学で学びたい」という思いが強くなったのです。
先生に支えられ、仲間と励まし合った受験生活
フィリピンでのボランティア活動。現地の子どもたちとも交流しました
高3のゴールデンウィークに、片山さんは思い切ってフィリピンでのボランティア活動に参加します。しかし、現地は想像していた状況とは異なっていました。「自分ではフィリピンの貧困問題を解決しなくてはと考えていましたが、現地の人はそれを意識していないのかもしれないと感じました。わからないことがますます多くなったのです」
夏休みにオープンキャンパスで大阪大学を訪れた片山さんは、フィリピン語専攻の教授にそれまでの自分の経験を話しました。「阪大は『わからないこと』を求めています。総合型選抜をぜひ受験して」という教授のことばを聞いて、大阪大学をめざす決意が固まりました。
総合型選抜で必要な学習計画書や小論文、面接の対策は先生方が手厚くサポート。合否の判明は2月半ばのため、一般選抜も受験する必要があり、1月は自習室で仲間と励まし合って勉強し、先生に質問や添削に対応してもらいました。「受験する仲間は家族で、自習室は第二の家でした」とうれしそうに話します。
合格を知ったときには、「これまでの経験がすべてつながって、今の自分をつくり上げてくれた」と感じたという片山さん。受験生に向けて、次のようなメッセージを送りました。「香蘭は、心穏やかで優しく、かつ自分の芯を持っているすてきな友だちと一緒に成長していける環境です。どんな人でも自分の好きなことを受け入れてもらえるので、ぜひ入学してほしいと思います」
《学校のプロフィール》
香蘭女学校中等科・高等科
●所在地 〒142-0064 東京都品川区旗の台6-22-21
●交 通 東急大井町線・池上線「旗の台」駅より徒歩5分
●TEL 03-3786-1136
●H P www.koran.ed.jp
Information
学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
www.koran.ed.jp/admission/briefing/
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