受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあニュースバンク

さぴあニュースバンク 2025年9月

9月の主な出来事 ちょっと詳しく知っておこう

  • 4

    国際

    アメリカのトランプ大統領は、日本から輸入する自動車にかけていた27.5%の関税を15%に引き下げる大統領令に署名した。新しい税率は9月16日から適用された。

  • 5

    災害

    台風15号によって静岡県などで突風が発生し、静岡県牧之原市では住宅被害が1000棟以上に上った。

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    1参照
  •   

    経済

    すべての都道府県で2025年度の最低賃金(時給)が決まった。全国加重平均は前年度より66円アップの1121円。

  • 6

    社会

    秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまの成年式が行われた。皇室に生まれた男子が対象の儀式で、開催は1985年の秋篠宮さま以来、40年ぶり。悠仁さまが18歳の成年を迎えたのは2024年だったが、大学進学を控えていたため、19歳の誕生日のこの日に開かれた。

  • 7

    政治

    石破茂首相は記者会見を開き、自民党(自由民主党)の総裁と、首相をやめるつもりだと明らかにした。自民党は10日、総裁選挙の投票・開票を10月4日に行うと決定した。

  • 8

    科学

    この日の未明に皆既月食がほぼ全国各地で観測された。

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    2参照
  • 22

    国際

    ニューヨークの国連本部で、パレスチナ和平を推進するための会議が開かれ、フランスなどが新たにパレスチナを国家と認めた。前日にはイギリスやカナダなども認めると表明していた。

ちょっと詳しく1

 アメリカが日本からの輸入車に課す関税をめぐっては、7月22日に15%に引き下げることで合意していましたが、文書を交わしていなかったため、日米間で食い違いが生じていました。そこで、さらに何度も話し合った結果、ようやく大統領令に署名され、正式に15%になりました。しかし、それ以前に日本車にかけていた関税は2.5%だったので、まだ高いことに変わりはありません。

ちょっと詳しく2

 最低賃金とは最低賃金法に基づいて国が決める賃金の最低額(時給)のこと。会社などは労働者に対して最低賃金額以上の賃金を支払うことが義務づけられています。具体的な額は都道府県ごとに決めることになっていますが、物価上昇を踏まえた結果、今回、全都道府県で初めて1000円を超えました。2025年度の最低賃金は10月1日から都道府県ごとに順次適用されています。

ちょっと詳しく3

 イスラエル軍は9月16日、パレスチナ自治区のガザ地区にある最大都市ガザ市に地上侵攻を始めたと発表。住民への被害の拡大が懸念されるため、世界各国でイスラエルを非難する声が高まっていました。パレスチナを国家と認めようという動きはこうした背景もあって活発になったとみられています。今回の会議を経て、パレスチナを国家として承認した国は約160か国になりました。しかし、日本は「見送る」、アメリカは「反対」としています。

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静岡県の「突風」は国内最強クラスの「竜巻」

何が起こったの?

  • 9月4日から5日にかけて、太平洋沿岸を四国から関東まで東に進んだ台風15号と前線の影響により、南から暖かく湿った空気が流れ込み、西日本と東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨となりました。宮崎県・静岡県・神奈川県では線状降水帯が発生し、静岡県菊川市では5日、1時間に100㎜以上の降水を観測しました。
  • また、同じ5日には静岡県掛川市と、同牧之原市から吉田町にかけて「突風」が発生。気象庁は「竜巻」と推定しました。

竜巻とは?

  • 突然強く吹く風を突風といいます。積乱雲の発達などに伴って発生するもので、竜巻は突風の一種です。
  • 竜巻は多くの場合、ろうと状の雲を伴います。被害の範囲は一般的に幅数十〜数百mで、長さは数㎞程度に及びます。
  • 今回の牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻は最大瞬間風速が約75m/秒と推定され、その強さを示す「日本版改良藤田スケール」では6段階で3番目の強さに相当。国内で確認された竜巻としては最強クラスとみられます。

被害は?

  • 死者は1人、重軽傷者は80人以上に上りました。
  • 家や店舗の壁・屋根が吹き飛ばされた、自動車が横転した、停電になったなどの報告が相次ぎ、全体の住宅被害は1500棟を超えました。

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3年ぶりに日本各地で皆既月食を観測

何が起こったの?

  • 9月8日未明、日本各地で皆既月食が観測されました。全国で皆既月食が見られたのは2022年11月8日以来、約3年ぶりです。
  • 今回、月が欠け始めた(部分月食が始まった)のは午前1時27分から。午前2時30分からは皆既月食になり、その状態は午前3時53分まで続きました。その後、再び部分月食になり、午前4時57分に終わりました。

月食の仕組みは?

  • 月食は太陽・地球・月がこの順番に一直線上に並ぶ満月のとき、地球の影になって太陽の光がほとんど届かない「本影」に月が入ることにより、月が欠けて見える天文現象です。
  • 月は太陽の光を反射して光っているので、その一部が本影に入り始めると部分月食になり、完全に入ると皆既月食になります。
  • 皆既月食といっても、月がまったく見えなくなるわけではありません。これは本影のなかにも地球の大気によって屈折させられた赤色の光がわずかに届いているためです。このとき、月は赤色の光を反射して暗い赤銅色に見えます。

次に皆既月食が観測できるのは?

  • 2026年3月3日に日本各地で皆既月食が見られます。皆既月食の始まりは午後8時4分からなので、観測しやすい時間帯といえます。

皆既月食をインターネットで見てみよう!

 真夜中から明け方にかけてだったため、今回の皆既月食は見られなかったという人もいるでしょう。インターネットにその一部始終の動画をアップしている気象情報サービス会社などがあるので、家の人と一緒に見てみてはどうでしょう。赤銅色がどんな色かもわかりますよ。

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