受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

さぴあニュースバンク

さぴあニュースバンク 2025年7月

7月の主な出来事 ちょっと詳しく知っておこう

  • 3

    地震

    鹿児島県のトカラ列島にある悪石島(鹿児島県十島村)で、最大震度6弱の地震を観測した。

  • 12

    社会

    北海道福島町でこの日の午前2時50分ごろ、新聞配達をしていた50代の男性がヒグマに襲われ、亡くなった。

  • 20

    政治

    第27回参議院議員通常選挙の投票・開票が行われ、連立与党の自民党(自由民主党)と公明党が議席を大きく減らし、衆議院に続いて参議院でも過半数割れとなった。

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    参照
  • 22

    経済

    アメリカのトランプ大統領は日本からの輸入品に対して24%(7月7日に25%に引き上げ)を課すとしていた相互関税について、15%に引き下げることで合意したと発表した。

  • 30

    地震
    津波

    極東ロシアのカムチャツカ半島付近で午前8時24分(日本時間)、マグニチュード8.8の巨大地震が発生した。気象庁は北海道から沖縄県にかけての太平洋側の広い範囲に津波警報と津波注意報を出した。岩手県久慈市では午後1時52分に1m40㎝の津波を観測した。

  •   

    気象

    兵庫県丹波市で午後2時39分ごろ、気温41.2℃を観測し、国内の観測史上最高気温41.1℃(2018年7月23日埼玉県熊谷市、2020年8月17日静岡県浜松市)を更新した。

ちょっと詳しく1

 この地域では6月21日から何度も地震が発生しており、7月末までに観測された震度1以上の有感地震は2200回を超えました。4日からは希望者が一時、島外に避難しました。トカラ列島は鹿児島県の屋久島と奄美大島の間にある12の島で、そのうち七つの島に人が住んでいます。

ちょっと詳しく2

 ヒグマによる死者が出たことを受け、北海道では福島町全域にヒグマ警報を出しました。北海道ではヒグマによる人身被害が増えているため、市街地で被害があった場合、またはその恐れのある場合、2022年から注意報や警報を出すことにしていましたが、実際に警報が出たのは今回が初めてです。

ちょっと詳しく3

 関税とは外国から輸入する原料や製品などに対してかける税金のこと。主に輸入した会社が国に支払いますが、最終的には販売する際、価格に上乗せすることになります。すると、自国の製品が相対的に割安になり、結果として自国の産業を守りやすくなるとされています。当初、日本の製品には24%の相互関税をかけると発表しましたが(7月7日に25%に引き上げ)、長い交渉の結果、15%に引き下げることで合意しました。ただし、政府では文書を交わしていないと説明したため、先行きには不透明感もあります。

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第27回参議院議員通常選挙で
与党が過半数割れ

参議院とは?

  • 法律や予算などの案について話し合う国会は、「二院制」といって衆議院と参議院の二つから成っています。
  • 二つの院の違いはいろいろありますが、最も大きなものは議員の任期です。衆議院議員の4年に対し、参議院議員は6年です。しかも、衆議院には解散があるため、任期が終わる前に議員の地位を失うこともあります。一方、参議院には解散がないので、議員は原則として6年間の任期を務め上げることになります。
  • 衆議院では解散や任期満了の都度、すべての議員(定数465)を選び直す「総選挙」が行われます。一方、参議院では議員の半数(定数248の半分の124)を3年に1度選び直す「通常選挙」が実施されます。

衆議院と参議院の違い

衆議院参議院
465人(小選挙区289人・
比例代表176人)
定数248人(選挙区148人・
比例代表100人)
小選挙区選挙・
比例代表選挙
選挙の形式選挙区選挙・
比例代表選挙
4年(解散した場合は
地位を失う)
任期6年(3年ごとに
半数を改選)
あり解散なし
満18歳以上選挙権満18歳以上
満25歳以上被選挙権満30歳以上

今回の主な争点は?

  • 各政党は、政治をこうしたい、日本をこんな国にしたいと、理念や政策を掲げて選挙戦を戦います。そうしたポイントになることを争点といいます。今回は物価高対策や外国人政策などが主な争点になりました。

結果は?

  • 与党は66議席(自民党52、公明党14)が改選されたのに対し、当選は47議席(自民党39、公明党8)にとどまりました。この結果、非改選の75議席と合わせても122議席と、過半数(125)を割り込み、衆議院に続いて「少数与党」になりました。
  • 野党で躍進したのは参政党(選挙前1議席から14議席へ)と国民民主党(選挙前4議席から17議席へ)でした。
  • 期日前投票を行った人は約2618万人で、衆議院議員総選挙を含む国政選挙では過去最多。今回の有権者全体に占める割合は25.12%です。
  • 投票率(選挙区)は58.51%で、投票率が50%台後半となったのは2010年以来15年ぶりです。

今回の選挙での党派別当選者数

政党名選挙区比例代表合計新勢力
与党自由民主党271239101
公明党44821
野党立憲民主党1572238
国民民主党1071722
日本維新の会34719
参政党771415
日本共産党1237
れいわ新選組0336
社会民主党0112
日本保守党0222
チームみらい0111
その他・無所属80814
合計7550125※248

※今回は東京選挙区の任期が残り3年の議員に欠員が1人あったので、その補充を含めて125人が選ばれた

関心を持つようにしよう!

 満18歳以上の日本国民であれば、誰でも投票できます。小学生の皆さんが投票できるようになるのも、そう遠い日ではありません。今から少しずつでも政治に関心を持つようにしましょう。

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